暗雲垂れ込めるサッカー日本代表、若手選手台頭なしの危機が続く
写真: 松木玖生(森田直樹/アフロスポーツ)
屈辱のアジアカップ敗戦から1ヶ月が経ち、代表選手たちは各所属クラブで結果を求め日々奮闘している。
森保監督の戦術に関する問題も浮上しているが、もう1つ大きな問題が表面化していることに気が付いたファンも多いはずだ。
それは、「若手選手の台頭がない」ということだ。
久保建英に続く逸材の台頭がない日本代表
A代表で23歳以下の選手となると、久保建英、菅原由勢、中村敬斗の3名が常連となっているが、それ以外に若手選手がA代表に食い込んでこない現状に危機感を感じているファンは多い。
世界的に見れば22~23歳はすでに若手ではなく中堅選手と言っても過言ではないため、今回のアジアカップでいえば鈴木彩艶のみが若手選手に該当する。
そんな鈴木彩艶はアジアカップでも正GKを務めたが、あくまでも育成の段階であり、現時点での実力はA代表のレギュラークラスではない。
そういった意味では、北中米W杯以降の日本代表に不安を感じてしまう。
FC東京の松木玖生や鹿島アントラーズの佐野海舟(佐野も23歳と若手とは言えないかもしれない)など海外でも通用しそうな若手選手もJリーグで存在感を示している
。
さらに欧州ではボルシアMGの福田師王やバイエルンからポルティモネンセにレンタル移籍中の福井太智など才能豊かな選手も多数存在しているが、A代表の選手を押しのけるような存在感は残念ながらまだない。
思えば香川真司は21歳でドルトムントに移籍し、短期間で日本代表のエースに成長した。
さらに時代を遡れば、中田英寿も21歳でペルージャに移籍し活躍すると日本代表でもエースとなり、小野伸二や稲本潤一といったゴールデンエイジの選手たちも若くして欧州に旅立ち、22歳の頃には日本代表の主力となっている。
久保建英に関しては18歳でA代表デビューしており、22歳となった今では完全に主力の1人となっている。
久保がいるとはいえ、やはりさらに下の世代である18歳~21歳でフル代表のスタメンを奪えるほどのインパクトを与える若手選手が現れなければ、日本代表の未来は暗いと言わざるをえない。
果たして近い将来、欧州の4大リーグの上位争いをするクラブでスタメン出場し日本代表の主力に上り詰めるような若手選手が複数人現れるのだろうか。
日本の若手選手たちの成長を期待しよう。
Follow @ssn_supersports