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水着美女、池田愛恵里とデート…セレッソ大阪・攻める広報の仕掛け人

リクルート仕込みの営業力を活かして“攻める広報”に

広報の仕事は楽しいですよ!広報はクラブスタッフの中で唯一外部に情報を発信できる部隊です。話題やブームを作るのは広報だけに許された特権だと思っていますし、広報の発信の仕方一つでとんでもなく拡散されることだってあります。ただ一方、広報がさぼってしまうと何のメディア露出もされないので、責任を感じながらお仕事させていただいています。

ちなみに一番好きな瞬間はおもろい企画を仕込んで、情報公開まであと10分、というときです。指が震えながら文字を入力して、あとはエンターを押すだけ。エンターを押した瞬間に拡散が始まって、記者の皆さんが記事を書いてさらに拡散され、バズっていく。あの瞬間は快感です(笑)。

とくに今年のエイプリルフール企画(柿谷選手の移籍ニュース等)を仕込んで、手ごたえを感じた時は、興奮しすぎて1週間ぐらい眠れませんでした(笑)。これは「Yahoo!トピックスを狙う!」とプレゼン資料を作成して実現した企画で、結果、Yahoo!トピックスにも掲載されたので嬉しかったですね。広告価値換算も4,000万を超える数字になりましたので、本当にご協力いただいたメディアの皆様には感謝しかありません。

参考記事:異なるチーム間での大型移籍!?舞洲で行われたエイプリルフール企画の裏側

メディアの皆様に関してはもう一つありまして、去年の夏にセレフェスという水着を着てくると入場無料というイベントを実施しました。企画は営業スタッフが考えてくれて、自分はPRを担当させていただいたのですが、少しでもメディア露出につながるよう、スタジアムに100人の水着ギャルを集める、という企画を実施しました。メディア露出しないと自分の首がおそらく飛んでいた企画で、この時もメディアの皆様が事情を理解していただき、結果、試合前のイベントにテレビ4局、スポーツ紙全紙、一般紙、通信社と記者会見並みのメディアの方々(ほぼ男性)に集まっていただき本当に嬉しかったです。メディアの皆様が自分を男にしてくれたと思っています。

池田愛恵里の存在クラブのプロモーションとして池田愛恵里さんに色々と協力していただいているのですが、もはや“キラーコンテンツ”ですね。池田さんご自身も積極的に楽しみながらクラブの告知にご協力してもらえているので本当にありがたいです。ツイッターのフォロワーも数千人増えたらしく、年度末にはご丁寧にお礼のご連絡がありました。本当にいい人です。

※“デートなう”については、SNSセミナーを聞きながらこんなことをやったらSNSユーザーが喜ぶなと思って、終わったと同時にツイートしたんですよ。池田さんのネタで載せたらみんな喜ぶと思って。

【あえりちゃんとデート企画~スタジアム内ver~】
あえりちゃん(@ikeda_aeri)とセレッソなう。

に使っていいよ。 #あえりちゃんとセレッソなうに使っていいよ#彼女とデートなうに使っていいよ pic.twitter.com/ZGFiABKJ6X

— セレッソ大阪オフィシャル (@crz_official) 2017年6月19日

この時にSNSならではのコミュニケーションを活用してサポーターを思いっきり巻き込んでやってみたい!と思いました。

自分達が一緒に考えた企画だから、きっと応援していただけるし、結果が楽しみになるし、拡散もしてくれる。結果、このネタの関連ツイートだけで200万インプレッションを超える本当に大きな反響をいただけたので嬉しかったです。正直、SNSは匿名性が高いので、語りかける投稿をすることによって逆に炎上してしまうんじゃないかと不安はありました。でも新しいことにチャレンジして、“バズ”を狙いたかったんです。もちろん賛否両論はあるかと思いますが、結果Yahoo!ニュースなどにも掲載され少しでも“セレッソ大阪”の名前が広がることが出来てよかったです。

※アイドルや声優が自分の写真と「『彼女(彼氏)とデートなう』に使っていいよ」のハッシュタグを合わせてTwitterに投稿したことでこの動きがブームに。各Jリーグクラブも選手を使ってTwitterへの投稿を始めた中、セレッソ大阪は選手に加えてピッチレポーターである池田愛恵里さんを起用した。

話題を集めた、エイプリルフールネタの裏側元々舞洲プロジェクトのPRの一環でオリックスさんがポスターで選手を入れ替えるという案を出してくれたのですが、メディアが取り上げてくれる要素がなかったので自分としては乗り気ではありませんでした。ただ話を進めていく中で、エイプリルフール企画に仕上げれば、前代未聞の企画になると思い、実行しました。ちょうど1年前にセレッソでは選手が丸坊主になるというエイプリルフール企画を実施していたので、話題にさせる自信はありました。

<セレッソ大阪の選手、金髪→黒髪の次は‥なんと丸刈り!?>
昨日の「古き良き日本を取り戻す!”輝く”短髪男子大集合」企画に選手一同が賛同!丸刈りのセレッソ大阪の選手が見れるのはおそらく後にも先にも本日の試合のみ!#エイプリルフール pic.twitter.com/pmdBevMOOJ

— セレッソ大阪オフィシャル (@crz_official) 2017年4月1日

数値でいうとそれまでのRTで一番反響があったのが、初タイトル時の投稿で4,979RT。この企画は8,315RTでしたので、本当に大きな反響を得ることができました。

<オリックス・バファローズ金子千尋選手、セレッソ大阪へ期限付き移籍加入のお知らせ>
■金子選手コメント
「念願だったセレッソ大阪への加入が決まり今は嬉しい気持ちでいっぱいです。チームの勝利に貢献していきたいと思います」
※本日は #エイプリルフール
詳細→ pic.twitter.com/GrgCuI7cyO

— セレッソ大阪オフィシャル (@crz_official) 2018年4月1日

<柿谷曜一朗選手、大阪エヴェッサ(B.LEAGUE)へ期限付き移籍のお知らせ>
■柿谷選手コメント
「競技は全く変わりますが手と足でしたら足でボールを扱う方が難しいと思いますのでボールの扱いには自信を持っています。俺に手を使わせたら…」
※本日は #エイプリルフール pic.twitter.com/zvHysLoDkJ

— セレッソ大阪オフィシャル (@crz_official) 2018年4月1日

<エイプリルフール企画結果>

・広告価値換算 *40,426,440****(クラブ**歴代1****)*

*・**Twitter RT**数* *8,315(クラブ**歴代1****)*

*・**Yahoo!トピックス**掲載******)*

*・朝****情報番組**での**露出******)*

*・朝日新聞**デジタル**4/1**付総合**アクセス****1********)*

ただ達成感はある一方で、今は“バズった後”というのをすごく考えています。

有名な電通の消費者の購買行動モデルでいうと、セレッソのことを知っている層(認知)がいて、その層がバズった企画を見て、ちょっと興味、関心を抱く。今はそこで終わってしまっています。だから直接的な動員、チケット購入にはなかなか結びついていません。なので、興味を持った方々がセレッソのホームページを見たときに、例えば分かりやすい初心者向けページを作成したり、チケット導線を見やすくしたり、限定クーポンを発行したりと、最後の背中を押す作業を今年はもっと意識してやりたいとは思っています。

集客に関しては告知が全てだと考えていますが、もう少しロジカルに攻めていきたいですね。

片倉庄一氏

若いJリーグが持つ可能性は無限大

とても抽象的ですがJクラブの広報で1番になりたいです。単純に1番になりたいです。基準はすごく曖昧で表現しづらい部分なのですが、何かしらの部分で圧倒的な1番になりたいですね。

自分は高校時代の空手でも県2位、リクルートでの営業でも全国2位で、1位をとったことがありません。だから、ずっとてっぺんに憧れていて。やっと自分の今までの経験、考えを生かしてそこを目指せる仕事につけたと思っています。

僕は全部のイベントをバズらせる自信があります。それを言える広報は、J1の中でも数名くらいしかいないと思うんですよ。広報は評価されづらい仕事なので、例えばバズらせた企画数、どれだけイベントを露出させることが出来たか、などで順位付けしてほしいですね。会社員である以上、“評価”や“結果”に関してはやっぱり気にします。

そういう中で、僕は“実行できる”、”実現できる”人と一緒に働きたいと思います。例えば、ポスターで水着ギャルを使いたいなんてことはみんな思うわけです。それを実現するまでにものすごい過程があって、その過程をしっかり乗り越えて実現できる人は強いと思います。なので、この世界を目指す人には0から1を創る経験をした方が良いと思いますね。企画して実現させることの積み重ねができてないと、ちょっとしんどくなるかなと。

Jリーグは25歳。まだまだ歴史は浅いので可能性は無限大だと思っています。そんな中で、大阪の代表として、まずはやっぱセレッソ大阪おもろいな!というメッセージを発信し続けたいですね!

片倉庄一氏

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