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友広隆行(カイロプラクター)が提唱する、治療の「第3の選択肢」

どのスポーツの選手も怪我なく長く競技を続けてもらいたい

– 友広さんの今後の目標を教えてください。

現在、日本では国民健康保険料が年間40兆円かかっています。健康保険料は払う人よりも、使う人(もらう人)の方が多くなり、制度が成り立たなくなります。そうなると維持するには払う人の負担が増えていくわけですが、僕は予防も含めてその40兆円をいかに減らすのかを考えています。

日本は保険制度が整っており、安く医療行為を受けることができます。しかしアメリカでは1ヶ月入院したら2000〜4000万円ほどかかります。だからこそアメリカ人は病気になる前の予防に力を入れています。太っている人も多いですけどね(笑)それでも各々が予防について考えています。

一方日本は、病気になっても安くて最先端の治療を受けられることが、当たり前になっていて予防にお金をかけません。だから予防に関しても海外に比べて遅れているわけです。

僕は安く医療行為が受けられる日本の仕組みは素晴らしいと思うので、それを次の世代まで残してあげたいと考えています。そのためにも僕らの店舗を増やしていって、医療費の削減に貢献していきたいです。

– まだ日本には予防のために何かに通うという文化がないように思います。

そうですね。実際僕のところにも痛みが出てから来る人の方が多いです。予防目的でいらっしゃる方は少ないです。

あとはどのようにしたら各々のパフォーマンスが上がるか、健康になれるかをできるだけ多くの人に伝えて、改善していきたいです。例えば姿勢を良くすると3割、業務効率が上がると言われています。今は特にIT関係の人に精神疾患を持っている方が多いというデータがあるのですが、姿勢が改善されると治ることもあるので、そういった人達のお役に立てればと思います。

今日本でWHOの基準を満たしたカイロプラクティックの資格を持った人は700人ほどいるので、そういった人達や一定の教育基準を超えているカイロプラクター、アメリカでAT(アスレティックトレーナー)資格を取得したのに仕事を見つけきれなかった方々などを巻き込みながら活動していくことができたら、もっと日本を元気にしていけると考えています。

-友広さんがカイロプラクティックとAT、両方の資格を持っているというのも強みですよね。

そうですね。僕が知るところではドクターオブカイロプラクティックとNATA(全米アスレティックトレーナーズ協会)公認資格の両方を取った日本人で現在帰国されている方は自分を含めて3人しかいません。1億2000万分の3の価値を見出して、おごらず気を引き締めて活動したいと考えています。

– 日本人と外国人と両方の体を診られてきていると思いますが、感じた違いなどはありますか。

まず、当たり前ですが日本人と比べて西洋人は体が大きいですね。僕は日本人でも体が大きい方なので対応できますが、小さい人だと大変だと思います。あとは同じ人間なので基本的には全く変わりません。あえて挙げるとしたら平熱が違いますね。向こうでは平熱は37度と習います。平熱が高いので半袖半ズボンでいる人がアメリカでは多いです(笑)。

友広隆行

– 長くアメリカに滞在されていた友広さんだからこそ経験した、変わったエピソードがあれば教えてください。

2回拳銃を突きつけられたことがあります。1回目は警察に向けられました。家の鍵を忘れてしまい、塀を登って入ろうとしたらたまたま通りかかった警察に「フリーズ!(動くな!)」と言われて、拳銃を突きつけられました(笑)

2回目は黒人に向けられました。夜中にお腹が空いたので友達とハンバーガーショップで食べ物を購入して持ち帰ろうとした時に、ちょうど入れ替わりで4人くらいの黒人がこちらに拳銃を向けて入ってきました(笑)すぐ近くで銃撃戦があったこともありますし、危険はたくさんありました。僕が行った年にはロサンゼルスで暴動があったりもしました。

– それでは最後に読者の方にメッセージをお願いします。

まずは皆さんが今やっているスポーツを一生懸命やっていってください。そこで足りないと感じた部分を補うために僕らはいるので、信頼できる人にサポートしてもらってアドバイスをもらうといいと思います。僕もサポートをします。選手にとってはいかに信頼できる人に出会えるかが大切だと思います。選手は素直な方も多いので、変な人に出会って変なツボを買ってしまわないようにしてください(笑)

運もありますが、もしサポートしてもらうならやはりしっかりとした資格をもっている人、しっかりとした教育を受けている人に頼むほうがいいと思います。今は検索すればたくさんの情報が得られるはずです。そういったものをフル活用するのが得策かもしれません。そうしてどのスポーツの選手も怪我なく長く競技を続けてもらいたいですね。

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