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20歳シフィオンテクが2大会連続Vでキャリアハイの世界2位に!「1位がどんどん近くなっている」<SMASH>

ハードコートのインディアンウェルズに優勝し着実に実力を付けているシフィオンテク。(C)Getty Images
女子テニスツアー「BNP・パリバオープン」(3月9日~20日/アメリカ:インディアンウェルズ/ハードコート/WTA1000)は現地3月20日にシングルス決勝を実施。第3シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク4位)が第6シードのマリア・サッカリ(ギリシャ/6位)を6−4、6−1のストレートで下し、同大会初の優勝を果たした。

前週のカタール・オープン(カタール・ドーハ/WTA1000)で優勝を飾ったシフィオンテク。今大会は初戦から苦しい戦いを強いられながらも、なんとか勝ち上がり、準決勝では元世界女王のシモナ・ハレップ(ルーマニア/現19位)をストレートで撃破。インディアンウェルズで自身初となる決勝進出を決めていた。

サッカリとの5度目の顔合わせとなった決勝では両者ともにインディアンウェルズ特有の強風に悩まされ、ブレークを3度ずつ取り合う拮抗した展開に。難しいコンディションの中、第10ゲームでシフィオンテクが値千金のブレークを奪い、第1セットを奪取する。

第2セットに入ると勢いに乗ったシフィオンテクが安定したプレーで順調にポイントを積み重ね、第3ゲームから5ゲームを連取して勝利を収めた。
試合後のインタビューでは「正直最初はこの大会で優勝できるとは思っていなかった」と驚きを隠せない様子を見せた20歳のシフィオンテク。だが前週のドーハ大会を制したことで自信が付き、厳しい試合を乗り越えることができたのだと言う。

「ドーハであれだけ良いプレーをして優勝できたことは、私に大きな自信と、『自分にはできる』という確信を与えてくれた。私は自分が2大会連続でプレーして優勝できるような人間だとは思っていない。確かに努力が報われていると感じる」

2大会連続の優勝を果たすとともに、ツアー公式戦での連勝を11に伸ばしたシフィオンテクは3月22日に更新された世界ランキングで自己最高位の2位に浮上。これについては、「世界2位というランキングは、今のところ本当に信じられない。言葉でも表現できないくらいね。でも、1位がどんどん近くなっている気がするから、もっと上を目指していきたいと思う」

なお、シフィオンテクは間もなく開幕する「マイアミ・オープン」(3月22日~4月3日/アメリカ:マイアミ/ハードコート/WTA1000)にも第2シードとして出場予定。休む間もないだけに体力面が心配されるところだが、引き続きマイアミでも活躍を期待したい。

文●中村光佑

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