榊道人が語る、オーストラリアンフットボールの魅力。

「最大のリスクは挑戦しないこと」

——榊さんの今後の目標を教えてください。

3つあります。

まずはインターナショナルカップで優勝すること。次に日本人AFLプレーヤーを出したいです。そして僕がお世話になったエッセンドンに日本代表として戦って勝ちたいです。

——今後オーストラリアンフットボールをより普及させるためにはどのようなことをしたらいいと思いますか。

去年からAFLのGWSジャイアンツというチームが日本での普及に関して協力してくれています。積極的に現地・オーストラリアのリーグに挑戦していく選手が出てきてほしいです。週に2回行っている子供向けの教室を続けつつ、プレーヤーとして活躍する選手を育成していきたいんです。僕自身が若い選手に追いかけられることで選手としてのモチベーションにも繋がるので、そこは力を入れてやっていきたい部分です。

榊道人

——ここまではオーストラリアンフットボールについてお伺いしてきましたが、榊さんご自身について質問していきます。

——榊さんご自身の魅力はどのようなところにあると思いますか。

僕は失敗し馴れています。例えばクリニックをやらせてほしいとお願いする時も基本的に断られることが前提ですが、積極的に自分から動けている部分がいいところだと思います。逆に人からいろいろ指示されるとせっかくやろうと思っていた気持ちが削がれてイラッとしてしまうのはよくないですね(笑)年齢的にも人の話をしっかり聞けるようになった方がいいとは思っています。反面、聞きすぎることで、自分が本来やりたかった方向性からずれてきていることに気付く瞬間もあるんです。そのバランスを取るように最近は意識しています。

——もしオーストラリアンフットボールをしていなかったら何をしていたでしょうか。

僕は大学では教育学部だったのですが、それは小さい頃からコーチや先生などのいい大人との出会いに恵まれていたと感じていたからです。だから僕も教育関係の仕事をしていたかもしれませんね。特に社会教育専攻だったので、学校教育以外の分野で関わっていたと思います。ドラマ「フードファイト」の影響なんですけどね(笑)タイガーマスク的な憧れはあったと思います。

——異性のタイプを教えてください。

僕がいろいろなことを勝手にやるので、それに動じない人がいいです。

——座右の銘や大切にしている言葉はありますか。

「最大のリスクは挑戦しないことだ」という言葉は常に頭にあります。迷ったら挑戦しようと考えています。

——最後に読者の方にメッセージをお願いします。

オーストラリアンフットボールは選手の中でも役割がたくさんある競技ですし、それ以外でもコーチや栄養管理など、様々な関わり方があります。まずは競技を知ってもらい、その上で多くの方に携わって頂きたいと思います。オーストラリアンフットボール以外でも日本にはたくさんのスポーツがあるので、特定の競技をイメージして苦手意識を持つのではなく、自分の可能性が見つかるまで、スポーツを探して関わっていってほしいです。

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