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「これでカブスは報われる」鈴木誠也の入団決定に地元紙も歓喜! 再建中の状況も「スズキは理想的な存在」と太鼓判

広島では攻守で違いを作ってきた鈴木。そのパフォーマンスはMLBでも高く評価された。(C)THE DIGEST
日本球界屈指のスラッガーは、再建途上の名門を新天地に定めた。現地時間3月16日、広島からのポスティングを宣言していた鈴木誠也が、シカゴ・カブスと5年8500万ドル(約100億3000万円)の契約を締結したと複数の米メディアが一斉に伝えた。
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ポスティングの交渉期間が刻一刻と過ぎていくなかで、急転直下の決着だった。シアトル・マリナーズ、ボストン・レッドソックス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、サンディエゴ・パドレスによる獲得競争がしきりに報じられてきた鈴木。米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者によれば、パドレスとの話し合いをした翌日に、全球団とのトレード拒否権を加えた大型契約を提示したカブス入りを決めたようだ。

もっとも、カブスは、立て直しの真っ只中にある。昨夏にクリス・ブライアント、ハビア・バエズ、アンソニー・リゾーら2016年に108年ぶりのワールドチャンピオンとなった際の主力メンバーを一気に放出。ジェド・ホイヤー編成総責任者は「これは一新だ」と強調しているが、プレーオフ進出に向けてはいまだ心もとない戦力状況にある。

ゆえに、日本でハイアベレージを叩き出し、声価を高めてきた27歳のサムライ入団は、現地でも小さくない話題となっている。地元紙『Chicago Tribune』は、「今オフのフリーエージェント市場におけるトップタレントのひとりであったスズキに、カブスは日本人野手における史上最高額を支払った」と報道。そのうえで、こうレポートを続けた。
「スズキは短期的にも、長期的にも、カブスにとって理想的な存在に見える。彼らが切実に必要としたパワーバッターであり、すぐにでも打線に組み込める。今のカブスは、イアン・ハップ、ウィルソン・コントレラス、パトリック・ウィズダムを除いて、カブスはレギュラーとして起用できる生産性のある打者がいない」

さらに「スズキの最盛期はこれからであり、それはカブスのプロスペクトの育成状況と合致する」と期待を込めた同紙は、「彼が契約期間(5年)の間に還元してくれるもの考えると、カブスは報われるはずだ」とも続けた。

カブス入団が決定的となった鈴木は、熱狂的で知られるファンの前で、NPBで見せていたような輝きを放てるか。文字通り世界が注目している。

構成●THE DIGEST編集部

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