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新型コロナを受けてAFCフットサル女子選手権&AFC U20フットサルアジアカップが中止に…木暮賢一郎監督「貴重な経験の場を失った」

JFA(日本サッカー協会)は7日、AFCフットサル女子選手権クウェート2020とAFC U20フットサルアジアカップ2021の中止を受けて、北澤豪フットサル委員長と両カテゴリーの指揮官を務める木暮賢一郎監督のコメントを発表した。

新型コロナウイルスにより再び国際大会が延期に

AFC(アジアサッカー連盟)は5日、すでに1年延期されていたAFCフットサル女子選手権クウェート2020と、今年開催予定だったAFC U20フットサルアジアカップ2021が中止になることを発表した。

このほかにも、今年10月に予定されていたAFCフットサル選手権クウェート2022の予選は、2022年4月への延期が決定。これにあわせて、本大会も当初の2022年2月開催から2022年9月開催へと延期が決定した。

以下北澤豪フットサル委員長、フットサル女子代表とU20日本代表の指揮官を務める木暮賢一郎監督のコメント。

北澤豪フットサル委員長

「新型コロナウイルスによるこの状況を理解していたとしても大会が無くなったことはやはり残念に思います。若い世代が成長する上でも大切な機会の損失になりますし、これからのフットサル日本代表を成長させる上でも重要な大会と捉えていました」

「ただコロナ禍で活動が難しい中でも、私たちは各年代のチームを融合することで強化をしてきました。代表活動以外の強化の場となるFリーグでも若い選手たちの出場機会は増えており、選手たちは着実に成長していると感じています。大会が無くなっても世界、アジアのトップを見据えて高みを目指していくことに変わりはありません。大会が無くなったものの、最小限のロスでチームを進めていきたいと思います」

「そしてフットサル女子選手権も同様に中止となり、こちらも残念に思います。将来的にはアジアにとどまらず世界を目指す大会になってほしいですし、女子フットサル界からリーダーを作るためにも代表チームの強化は必要です。あらゆる世界で女性がリーダーとして旗振りをしている中、女子フットサル、女子サッカーもそういうリーダーを作っていきたいと思っています」

木暮賢一郎監督

──AFC フットサル女子選手権クウェート 2020 について

「正直な感想として非常に悔しい気持ちで一杯です。女子フットサル界として長年の大きな大きな目標でしたし、日本女子フットサルリーグの成長やユースオリンピックで銀メダルを獲得した世代の引き上げなどもあり、タイトルを獲得するための準備は整ったという状態でした」

「代表監督として女子フットサル選手と関わる中で、彼女達のフットサルに懸ける情熱や、代表活動が出来る喜びを目の当たりにしてきました。私自身もかつて多くの仲間達と歩んで来た経験とも重なり、活動のたびに多くの刺激を受けました。間違いなくここ数年間で女子のレベルは飛躍的に向上しました」

「また計70人の選手と候補合宿・海外遠征・大会での活動を行えたことで、急遽明日から大会が行われることになったとしても、万全の状態で大会に臨み、アジアチャンピオンになるリストは整っていると確信しています」

「なお、コロナ禍で活動開催にご尽力頂いた関係者各位に改めて感謝しています。大会は中止ですが我々は次の大会に向けてすでに準備を始めています。女子フットサルに関わる選手だけでなく、関係者・指導者・サポーターの方々全員の力を合わせて、アジアチャンピオンを目指していきたいと思っています」

──AFC U20 フットサルアジアカップ 2021 について

「この世代の選手達が日本代表のユニフォームを着て、国歌を斉唱し、アウェイの地で連戦を戦い続けるという、国内では味わうことの出来ない貴重な経験の場を失ってしまいました。この事実をフットサル界全体として受け止めた上で、最善を尽くしていくことが必要だと思っています」

「そういった背景はありますが、最初の合宿から選手達には常にトップカテゴリーを意識し、近い将来ワールドカップで優勝する日から逆算して日々のトレーニングや生活に全力を尽くしほしいと伝えてきました。また日本代表の選手として必要な振る舞いも今のうちに身につけて欲しいとも伝えてきました。そういう意味ではすでに4人の選手がトップの合宿に招集されたことは1つの成果だと思っています」

「そしてその成果はまさしくこの世代の選手達に愛情を注ぎながら育成していただいた指導者や親御さんの賜物だと思っています。またその指導者の方達の多くは、私にとってもフットサルが日の目を見る前から切磋琢磨してきた仲間でもあり、フットサル界の育成環境の変化を肌で感じることができました」

「全ての育成に関わる指導者の皆様に改めて感謝の気持ちをこの場で伝えさせて下さい。ありがとうございます。計4回の活動で関わった31人の選手や、招集することは出来なかったがリストには名前の挙がっている選手達が、近い将来フットサル日本代表で戦う姿を我々スタッフ一同も楽しみにしてます。最後に、コロナ禍で活動開催にご尽力頂いた関係者各位に改めて感謝を申し上げます」

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