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【ゴルフ沼#24】アプローチはなぜこんなにも人によって違う?ゴルフスコアを作るのに必要なアプローチを解説

「ゴルフのスコアを作るのはパターとアプローチ」と言われています。たしかにそうだと思います。ただ、パターに関しては、パターマットなどで日々コツコツ練習するしかないし、やったところで正直あまり手ごたえがない。結局、実際のグリーンで実戦を重ねて慣れていくしかないような気がします。

一方、アプローチは普段の練習でしっかりやらないといけない。私もずっと意識はしてきました。でも、いまだにアプローチに自信が持てません。正直、この点についてはゴルフ業界に対して大いに不満があります。

ゴルフの初心者がアプローチのやり方を学ぶのが難しいのは、打ち方の流派がいろいろありすぎて、コーチによって言うことがバラバラだからです。

ゴルフ沼,初心者,ラリー遠田 写真:west
(Photo by west)

アイアンやドライバーに関しては、いろいろな本を読んだり、YouTube動画を見たりしても、スイングの基本的なやり方については、だいたい同じようなことを言っていることが多いのですが、アプローチはむしろ逆で、誰もが違うことを言っているようなところがあります。そこがとにかく難しい。

こちらとしては、人によって違うような細かいところじゃなくて、人によってほとんど違いがない「基本中の基本」みたいなことだけを教えてくれよ、と思うのですが、「基本」として言われていることがすでに結構バラバラだったりするので、本当にあきれます。激おこぷんぷん丸です。マジ卍です。

どこがどうバラバラなのかというと、本当に全要素がバラバラすぎてお話にならない。たとえば、どのクラブで打つべきか、というところから流派が分かれます。一番多いのは、「ロフト角の大きいサンドウェッジ(SW)は初心者には難しいから使わない方がいい」という意見。これはよく見かけます。でも、一方で「アプローチはサンドウェッジで練習した方がいい」と主張する人もいます。この時点で正反対。

さらに、サンドウェッジは使わない方がいい派の人の中でも、「アプローチウェッジ(AW)がいい」という派閥もあれば、「初心者にはピッチングウェッジ(PW)がおすすめ」と言う人もいます。いや、そこも分かれるんかい。

アプローチの基本的な打ち方も、大きく分けて2つあるようです。1つは、ハンドファーストに構えて打つオーソドックスなやり方。でも、もう1つのやり方として、パターに近い打ち方を推奨する人もいます。そっちの人が言うには、アプローチは難しく考えず、パターのように打てばミスが出にくい。PWやAWをパターのように構えて、パターのように振る。そっちの方が簡単だし確実だと主張する人もいるのです。

さらに言うと、それともちょっと違って、いや、アプローチはあんまりハンドファーストにしない方がいい、むしろまっすぐ構えてバンスを使って芝に滑らせて振る感覚の方がいい、アメリカではむしろこっちが主流なんですよ、などと言う人もいます。

あと、手首を使うかどうか、などという派閥もある。手首を曲げないで固定した方が安定すると言う人もいるし、手首を使った方がいいと言う人もいる。また、手首は使うんだけど、腕の振りに合わせて手首を使うので客観的には手首は曲がっていないように見えるんだよ、という意見もある。いや、せめて使うか使わないかの二種類であってくれよ。なんで「使ってるけど使わないように見える(のが正しい)」っていう3つ目の派閥が出てきちゃうんだよ。ビール、発泡酒、第三のビール、じゃないんだよ。何だよ、第三のビールって。

さらに、飛距離はどう調整するのかというのも、同じ振り加減のままでクラブ自体を変えることで調整すればいいという人もいれば、振り幅で調整した方がいいという人もいる。ここでも派閥が生まれる。


(次のページへ続く)

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