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眠れる獅子が覚醒! ジョン・ラームがコースレコード『63』で3位に急浮上「大きな仕事がまだ明日残っている」

ジョン・ラームは全米オープン、マスターズに続くメジャー3冠目をかけて最終日を戦う(撮影:福田文平)

<全英オープン 3日日◇22日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>
 
今季最後のメジャー「全英オープン」の3日目、眠れる獅子がついに目を覚ました。

予選ラウンド2日間よりも“やさしい”コンディションを味方につけ、ジョン・ラーム(スペイン)はロイヤル・リバプールのコースレコードを2打更新する「63」を叩きだしたのである。
 
2日目終了時点のラームはトータル2オーバー・39位タイ。首位のブライアン・ハーマンに12打差をつけられ、優勝の芽は完全に断たれたかと思われた。自身が「念願」と話す世界最古のメジャー制覇へ望みをつなぐためには、特別なラウンドが絶対不可欠だった。
 
だがそんな中で力を発揮してこそが超一流。今季のマスターズ王者は、まさにそれを実行してみせた。
 
5番で最初のバーディを奪うと、9番でもスコアを1つ縮めてハーフを「33」でまとめたラームは、迎えたバックナインで爆発する。12番まで4連続バーディを奪取すると、15番パー5でもバーディ。さらに続く16番パー4では10メートルのパットをねじ込み、再び連続バーディとする。
 
世界ランキング3位のバーディラッシュはこれでは収まらず、最終18番パー5でも3.5メートルのパットを落ち着いて決めてガッツポーズ! 持ち味の爆発力を発揮し、「リンクスコースでのベストラウンド」と自画自賛のゴルフを展開した。
 
「最初の2日間は風の影響もあり、スコアを伸ばせるのは序盤のホールだけだった。今日は逆にそれらのホールが少し難しかった一方で、11番以降はフォローになって楽になった」
 
2017年のロイヤル・バークデール大会でブランデン・グレイスが出した大会記録の「62」には届かなかったものの、トータル6アンダーの3位で最終日を迎える。
 
メジャー2冠男は「(好スコアで)とても気分が良いけど、大きな仕事がまだ明日残っている」と逆転優勝に向けて、ファイナルラウンドはさらにギアを上げるつもりだ。
 
出遅れていたスペインのライオンの活躍により、上位争いがヒートアップ。劇的な展開必至の最終ラウンドは目が離せなくなりそうだ。

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