＜ダイキンオーキッドレディス 事前情報◇1日◇琉球GC（沖縄県）◇6560ヤード・パー72＞
2022年のルーキーイヤーに下部のステップ・アップ・ツアーで史上最多の5勝を挙げ、年間獲得賞金記録も塗り替えた櫻井心那（さくらい・ここな）。そんな注目の19歳がいよいよレギュラーツアーの開幕を迎える。
03年2月生まれの櫻井は、昨年の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」で初優勝を遂げ年間2勝の川崎春花、「住友生命Vitalityレディス
東海クラシック」で初優勝を遂げた尾関彩美悠と同学年。昨年はレギュラーツアーで勝利していく同期の活躍を尻目に、自身はステップアップツアーを主戦場と決めて16試合を戦い抜いた。そして新たな記録を打ち立てて、賞金女王の資格で今季の前半戦の出場権をつかみ取った。
23年は1月の台湾女子ツアー開幕戦「日立レディースクラシック」でいきなり優勝を飾り、絶好のスタートを切った。優勝はしたものの「立っていられないほどのアゲンストの強風を経験した」と課題が見つかった。もともと球が高いほうだという櫻井は、強風の影響で縦の距離が合わなかった経験から低い球の必要性を実感した。
2月の初めに行ったインドネシアでの合宿で、低い球を打つ“新技“の習得を目指した。そのとき櫻井が教わった“師匠”というのが、なんとインドネシア在住の日本人トップアマだと言うから驚きだ。“師匠”との出会いは昨年8月。インドネシアで行われた「シモーネ・アジアパシフィック」に出場して4位に入ったときにできた縁だという。
「（新技は）まだ練習中、アイアンはできるようになったがドライバーには少し不安がある。今週は変な小細工をしないように」。初日は風速15m/sの予報が出るなど、舞台は台湾同様に風の強い沖縄。ステップ女王が挨拶がわりに新な武器を披露するかもしれない。
プロ2年目の目標は「複数回優勝」と「TOTOジャパンクラシック出場」と語る。また、地元・長崎で開催される日本女子プロに向けて「そこに結構（照準を）合わせたい」と地元Vの意識も強い。目標がたくさんある“ハタチ”のシーズンが、いよいよ開幕する。（文・内藤哲）
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