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練ランなしも名物7番バーディ 吉田優利は“イメージ力”で「うまく切り抜けられた」

名物の7番パー3でバーディ。吉田優利は経験を生かしてしのぎきった。(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 初日◇6日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

開幕前に体調を崩していた吉田優利だが、無事に初日のティオフを迎えた。ホールアウト後には「大丈夫です」と笑顔を見せたラウンドは、1バーディ・5ボギーの「76」で83位タイ発進。順位だけを見れば出遅れたが、自身の状態を考えれば決して悪すぎないスタートになった。

練習日は休養に充て、練習ラウンドはインのハーフのみ。アウトコースは歩いてチェックしただけだ。日本と異なる芝や、やっかいなグリーンに対して「日本と全然違うし、プレーしながらコースに合わせるのは難しかった」とスコアは振るわなかったが、「自分的には悪くはないと思う」と及第点を与えた。

周りが海に囲まれた激しい打ち下ろしのペブルビーチ名物、7番パー3ではスーパーショットも飛び出した。距離は113ヤード。「海から右の風が来るけど、ウェッジだから結構流されやすくなる。大きめに持って、コントロールする感じ」と、48度ウェッジのコントロールショットでショートサイドにオン。ギャラリーから『Good Shot!』と歓声を引き出し、1メートルを決めてバーディを獲った。

アウトコースは練習ラウンドをしていないこともあり、風の計算が難しい。だが「似たようなところ(コース)で打ったこともあるし」と、これまでの“経験”が生かされた。「あしたはどんな風が吹くか分からないけど、とりあえずきょうはうまく切り抜けられたと思う」と“ナイスバーディ”には胸を張る。

18ホールのラウンドを終えて、イメージは「なんとなくできてきた」。きょうの反省点は、バンカーから寄せきれなかったこと。「納得いかなかったところが多かった。あしたどうするか。バンカーの打ち方を変えるのか、バンカーを避けるようにするのかを考えたい」と頭の中で攻略のイメージを膨らませる。「とりあえずあしたをクリアしないといけない」とまずは予選通過を目指す。(文・笠井あかり)

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