• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 松山英樹直伝! 中島啓太の“剛ラフ”アプローチはクローズスタンスで「ポンッと上がる」

松山英樹直伝! 中島啓太の“剛ラフ”アプローチはクローズスタンスで「ポンッと上がる」

松山英樹直伝! クローズスタンスのアプローチ(撮影:米山聡明)

<日本オープン 初日◇12日◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪府)◇7315ヤード・パー70>

今季2勝を挙げている中島啓太は、7バーディ・2ボギー・1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフながら、トップと1打差の3アンダー・3位タイの好発進を決めた。

インスタートで出だしの10番をバーディで滑り出した中島だが、距離の長い11番、そして13番で落として、一時は1オーバーに。しかし、15番で7メートルのパーパットを決めて「あそこのパーセーブは大きかった」としのぐと、これをきっかけに波に乗る。

続く16番では10メートル、17番では13メートルを決めて連続バーディ。一気に1アンダーとすると、後半はダブルボギーがありながらも4つのバーディを奪って、「リズムが良かったですし、すごくいいスタートが切れました」と、我慢比べのメジャーセッティングで3アンダーまで伸ばした。

今回はとにかくラフが深く、セカンドショットのピンを狙うかフェアウェイに出すかのジャッジが難しいのはもちろん、グリーン周りのアプローチをやっかいにしている。

ベテランたちも苦しむ剛ラフだが、中島は驚きのアプローチ・テクニックを持っている。写真は開幕前日の練習ラウンド。ピンサイドの深いラフから寄せる想定で打った中島のアプローチは、なんと右足を大きく引いたクローズスタンスだった。

これは1月に行われた米国男子ツアー「ファーマーズ・インシュランス・オープン」に中島が出場したとき、「洋芝の深いラフでどうやったら上手く打てますか?」と松山英樹にアドバイスを求め、直接教わったテクニックなのだ。

「クローズスタンスで壁を作って、グリップを左の太モモにぶつけるイメージで打つんです。するとヘッドが走るので、ウェッジのバンスが下に当たれば、(ヘッドが)ホップしてやわらかい球が出せるし、芝に負けない。深いラフで強く振りたいけど、キャリーを出したくないときに、本当にポンッという感じで上がりますね」

一般的にアプローチは遠くに飛ばす必要がないため、スタンスはスクエアかややオープンにすることが多い。普段の試合では使わないテクニックだが、「日本の芝はかなり軽いんですけど、今週みたいに深いラフだったら、使えるかなと思って」と、今回のメジャーセッティングでは有用だと考えている。

あす以降に向けては「本来であれば日本オープンはたくさんバーディが獲れるコースではないですし、しっかりミスを減らして、我慢強くプレーしたいと思います」と気持ちを引き締める。初日は使う場面がなかった松山英樹直伝のクローズスタンスのアプローチが、耐える展開で威力を発揮するかもしれない。(文・下村耕平)

関連記事