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男子ツアー参戦のレクシー・トンプソン 粘っての1オーバーに「とてもうれしかった」

レクシー・トンプソンが男子選手に引けを取らない豪打を披露した(撮影:GettyImages)

<シュライナーズチルドレンズ・オープン 初日◇12日◇TPCサマリン(ネバダ州)◇7255ヤード・パー71>

米国男子ツアーに史上7人目の女子選手として参戦しているレクシー・トンプソン(米国)は、日没サスペンデッドのため18ホールを回りきることはできなかった。ただ、16ホールを消化して3バーディ奪取の1オーバー・暫定76位タイ。予選通過は十分に可能な位置だ。

「すごく安定したプレーができた」とトンプソン。「悪いプレーの1ホールと、いくつかひどいショットがあったけれど、それは予想していたこと」とまずまずのプレーにほっとした表情だった。

大ギャラリーに囲まれた1番パー4。持ち前の豪快なドライバーショットを放つと、観客から大歓声が上がった。これは302ヤード飛んで右のバンカーへ。そこから2.5メートルにつけたが、バーディはならず。だが、2番パー4で7メートルを沈めて初バーディ。それでも緊張の表情は崩れなかった。

悔やまれるのは7番パー4。ティショットを左ラフに打ち込み、セカンドはグリーン手前から。そこから4メートル弱に寄せたが、パーパットは1メートル強オーバー。そしてこの返しを外してまさかの3パット「6」のダブルボギーで後退した。

一方で、2つしかないパー5ではきっちりとバーディを奪った。9番パー5は残り262ヤードから8メートルに2オン。13番パー5はティショットを310ヤード飛ばすと、残り279ヤードをグリーン手前まで運び、2メートルに寄せてともにスコアを伸ばした。

陽が傾き、薄暗くなる中、同組のケビン・ロイ(米国)が走って17番パー3(195ヤード)のティショット放つと、日没サスペを告げるホーンが鳴り響いた。その後トンプソンもティショットを打ったが、グリーン右前のバンカーへ。これを6メートルにつけたところでこの日のプレーは終了。残りの17番、18番は明日の朝に再開させる。

「17番のティショットは打てて良かった。朝の寒い時間にあのショットは打ちたくなかった」。予選通過ラインまでわずか1打と、粘りのプレーで踏ん張った一日は「たくさんのファンと子供たちに囲まれてのプレー。とてもうれしかった」とニッコリ。明日は予選通過をかけて19.5ホールを戦う。(文・武川玲子=米国在住)

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