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蝉川泰果が“予選通過”の重圧跳ねのけ7位で週末へ 「いいショットが打てるまで次の番手に行かない」練習奏功

世界の舞台を経験した蝉川泰果。成長した姿を決勝ラウンドでも披露する。(撮影:米山聡明)

<東建ホームメイトカップ 2日目◇31日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7062ヤード・パー71>

昨年「日本オープン」を含むツアー史上初の“アマ2勝”を遂げ、同年の10月にプロ転向した蝉川泰果。開幕前は「予選通過っていうところにプレッシャーを感じていた」と話していた。プロとして初の国内開幕戦は初日「69」、この日は1イーグル・5バーディ・1ボギーの「65」と大きく伸ばし、トータル8アンダー・7位タイで予選通過した。

午後スタートの蝉川は、午前中に大会コースレコードの「61」をマークした細野勇策のスコアをしっかり見ていた。「すごいなと思いました」と驚きながらもしっかりと自分のプレーに徹した。「むやみやたらに攻めても、スコアが出せるほど(調子は)きていないので、セオリーどおりの攻め方で予選2日間回った感じです」。この日は前半のアウトで4つ伸ばし、後半の17番パー5では、185ヤードの2打目を5メートルにつけてイーグルを奪った。

前日にビッグスコアへの準備をしていた。ホールアウト後の練習で150球ほど打ち込んだ。「不安にならないようにひと番手ずつチェックしました。いいショットが打てるまで次の番手に進めないような練習をやって、すごい自信を持った状態で終えられた」と、手応えをつかんで宿舎に戻った。

首位との差は8打と決して小さくはない。「流れによっては上も伸びないかもしれないし、伸ばすかもしれない。淡々とチャンスを待って、ゾーンに入ることがあればまだ(優勝は)狙えるのかなと思います」。1月の米ツアー参戦時から左肩や首に違和感もあり、万全の状態とはいえないが、大ギャラリーが見守るなか、モットーとする「しっかり振る」蝉川らしさを見せている。今季の目標はまず“プロ初優勝”。予選通過の呪縛から解き放たれて決勝ラウンドに進む。(文・小高拓)

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