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「久保建英が未だにフィールドプレイヤー最年少」5戦22得点と絶好調の日本代表が抱える若手伸び悩み問題

写真:久保建英(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
カタールW杯が終了してから10ヶ月程度が経ち、サッカー日本代表は黄金期を迎えている。

6月からの5試合でなんと22得点を挙げドイツを含む確かな実力国を相手に5連勝を果たした。

しかし、順調に見える日本代表に大きな問題が生じている。

それは、「久保建英が未だに最年少であり若手選手が伸び悩んでいる」ということだ。

正確にいえば今回の10月シリーズでは21歳のGK鈴木彩艶が最年少だが、まだ代表に定着するような実績は出せていない。

そして、フィールドプレイヤーでは未だに久保が最年少であるのは確かだ。

「なぜA代表に呼ばない」という声がいつまでも大きくならない

世界を見渡せば、ドイツのムシアラやイングランドのベリンガム、スペインのガビやペドリなど10代からA代表に選ばれ活躍している選手も多い。

スペイン代表のヤマルにいたってはまだ16歳だが、すでにバルセロナで得点を奪いスペイン代表でも得点を挙げている。

しかし日本代表においては、久保建英以降A代表に定着するような20歳前後の選手は出てきていない。

現在のA代表が豪華なメンバーであるのは確かだが、それでも「なぜあの若手選手をA代表で試さないんだ」といった声が聞こえてこないのは大きな問題だといえるだろう。

菅原由勢や中村敬斗といった久保の1つ上の世代がようやくA代表のスタメン争いに食い込んできたが、久保の下の世代が一向に代表メンバーに定着してこない。

・福井太智
・松木玖生
・内野貴史
・バングーナガンデ
・チェイス アンリ
・福田師王
・藤田譲瑠チマ

ここで挙げたような将来性豊かな選手は育ってきているが、A代表メンバーに割って入ってくるような勢いはない。

「彼らはまだU-22代表で、パリオリンピックが終わってからA代表に入ってくるはず」

そうした意見もあるかもしれないが、もしも久保建英が同じようにU-22代表のみで活動していたならば、「なぜ久保建英をA代表に飛び級で呼ばないんだ」とサポーターが強く要望することだろう。

20歳、21歳で欧州4大リーグのクラブでスタメン(もしくは準スタメン)で出場しているような選手がいないことは、意外とまずい事態であるといえる。

果たして今後W杯アジア予選やアジア杯に選出されるような若手選手が出てくるのか、注目しよう。

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