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合格圏内死守も「ゴルフ的にはオーバーパー」 馬場咲希はグリーン周りに苦しみヒヤヒヤの一日に

この日は伸ばしあぐねた馬場咲希。課題のパットには復調の兆しが見えている(撮影:福田文平)

<JLPGA 最終プロテスト 2日目◇1日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6419ヤード・パー72>

アマチュアの馬場咲希(代々木高3年)は苦しい一日を過ごしたが、なんとか「71」にスコアをまとめ、トータル4アンダー・14位タイと合格圏内に踏みとどまった。

「ゴルフ的にはオーバーパーを叩いているような内容。ショットもあまりよくないのでグリーン周りで拾おうと思ったけど、まったく拾えず、全部ボギーにしてしまった感じ」。アプローチの精度を欠き、それが前半3つのボギーにつながったことを反省する。

それでも終盤2つのバーディで盛り返すことはできた。2バーディ・3ボギーと1つ落として迎えた15番パー4で、残り115ヤードのセカンドを50度のウェッジで3.5メートルにつけトゥデイイーブンに戻すと、17番パー4でも1メートルに寄せてバーディをゲット。これでなんとか1アンダーに潜り、疲労感の残る18ホールを終えた。

穏やかだった初日から一転、ラウンド中は強い風も吹くタフなコンディションにも苦しめられる。前日はしっかりとチャンスにつけられていたアイアンショットも鳴りを潜め、ピンチが多くなることを予想していた。それだけに小技で耐えることをイメージしていたがうまくいかず、一時は20位タイまでの合格圏から陥落する時間も過ごした。

とはいえ、悪い点ばかりではない。初日に苦しめられたパターには回復の兆しが見えた。前日はラウンドを終えた後も、練習グリーンに残り入念にボールの転がりを確認。「昨日に比べると思うようには打てていた」とそれが実を結んだ形だ。あとはしっかり噛み合ってくれることを待つしかない。

これで初めてのプロテストも折り返し地点。2日目終了時点のカットラインは3アンダーと、大きな貯金はないだけに決して安心はできない状況だ。ただトップとの差も4打と拮抗している。「あと2日もやることは同じ」。緊迫のプロテストでも、焦らず騒がず自分のプレーに集中していく。(文・間宮輝憲)

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