ゴルフ会員権の基本の“き” メリットとデメリットも丸わかり!

3.ゴルフ会員権の3つのデメリット

ゴルフ場のメンバーになることで多くのメリットが得られる一方、残念ながらデメリットもあります。購入を考えている人は、これらをふまえたうえで検討することが重要です。

【1】初期費用・年会費がかかる
【2】プレーの回数が少ないと費用の元が取れない
【3】価値が下がる 倒産の可能性がある

【1】初期費用・年会費がかかる

ゴルフ会員権の購入には、まとまった費用がかかります。メンバーになってからは、年会費が発生します。年会費はゴルフ場によって異なり、相場は数万円~10万円前後。中には50万円以上かかるところもあります。

ビジターはメンバーに比べてプレー料金が割高になりますが、初期費用も年会費も支払う必要がありません。予約サイトを使えばさまざまなゴルフ場でプレーすることができますし、平日はメンバー料金並みにリーズナブルな料金でプレーできるゴルフ場も少なくありません。

もちろん、ゴルフ会員権にはお金でははかれない価値があるのですが、まずは自分がどのようなメンバーライフをおくりたいのかを、具体的に考えること。それが、ゴルフ会員権選びの第一歩になります。

【2】プレーの回数が少ないと費用の元が取れない

せっかくゴルフ会員権を購入したのにメンバーコースに行く回数階数が少ないと、初期費用や年会費が無駄になってしまいます。そのため、購入を検討する際はゴルフ場の設備や相場だけでなく、ゴルフ場までの所要時間、交通費、渋滞が起きやすいか否かといった交通事情もチェックしましょう。通いやすさは、とても重要なポイントです。

ゴルフ会員権会社のサイトでは、1ヶ月に何回プレーすると元が取れるか、という試算ができるところがあるので、いろいろシミュレーションしてみるといいでしょう。

【3】価値が下がる 倒産の可能性がある

購入したゴルフ会員権は、売却することが可能です。しかし、ゴルフ会員権の価格は変動するため、いざ売却となった際、購入価格よりもうんと下がっていて損をすることがあります。また、そのゴルフ場が倒産するリスクも、決してゼロとは言えません。その場合、ゴルフ会員権の権利を喪失、預託金が返却されない、といったケースが生じることも頭に入れておくべきでしょう。

4.会員権取得の際にかかる費用

会員権を購入する際はゴルフ場に支払うお金と、ゴルフ会員権業者に支払うお金がかかり、内訳は以下に説明する通りです。

あくまでも一例ですが、あるゴルフ場の会員権(正会員)を購入する場合の総額は、次のようになります。

【例】
①ゴルフ会員権業者に支払う費用
ゴルフ会員権の代金 60万円
取引手数料 5万5000円
紹介料 3万円
合計 68万5000円

②ゴルフ場に支払う費用
名義書換料 45万円
年会費 1万2500円(※7~12月分)
入会預託金 0円
合計46万2500円

①と②の総額 114万7500円

ゴルフ会員権のサイトをのぞくとゴルフ会員権の相場はもちろん、名義書換料や年会費、預託金、総額などがまとめて公開されています。費用の意味がわかると相場表が理解しやすくなるので、ぜひ覚えておきましょう。

ゴルフ会員権業者に支払う費用

ゴルフ会員権業者に払う費用は主に、ゴルフ会員権の代金、取引手数料、紹介料があります。

ゴルフ会員権の代金
ゴルフ会員権を購入する際に支払う費用です。会員権の相場は需要と供給のバランスを基本に、他のさまざまな要因がからみ合って決まります。

取引手数料
ゴルフ会員権業者へ支払う手数料です。取扱手数料の金額は、取引した会員権価格(税込)の2% 、ただし最低手数料は一律55,000円というケースが主になっています。

紹介料
入会条件に「紹介者が必要」とあるけれど紹介者がいない場合は、ゴルフ会員業者が紹介してくれます。その場合は数万円程度の紹介料がかかります。

ゴルフ場に払う費用

ゴルフ場に払う費用は主に、名義書換料、年会費、入会預託金があります。

名義書換料
以前そのゴルフ場の会員権を所有していた人から新規入会者へ名義を変更するには手続きが必要で、その際にかかるのが名義書換料です。ゴルフ場のネームプレートや名簿の作成、会員証の発行など、いわゆる名義変更に関わる事務手続きにかかる費用です。

年会費
ゴルフ場の会員権を購入した月から発生します。金額はゴルフ場によって異なり、正会員か平日会員かなど、会員の種別によっても金額が変わります。

入会預託金
預託金制度を導入しているゴルフ場では、入会時に預託金の支払いが必要です。原則として、退会時や譲渡時に返還されます。預託金については、後述します。

5.会員制クラブの種類

同じ会員権とはいえ、さまざまな種類があります。最も一般的なのは、預託金制です。

預託金制

一定の金額を無利息でゴルフ場経営会社に預けることで会員権が得られるのが、預託金制です。会員は、施設優先的利用権と預託金返還請求権(預託金を返してもらう権利)を有します。国内にあるほとんどのゴルフ場が、預託金会員制です。

社団法人制

社団法人とは利益追求を目的としない公益法人で、メンバーはゴルフ場の会員であると同時に、社団法人を組織している一員となります。名門と言われるゴルフ場に多く、原則的に会員権の譲渡は認められていません。

株主会員制

株式会社であるゴルフ場に対し、会員が株主として出資する仕組みの形態です。会員は経営に参加する権利があり、株主総会で一票を投じることもできます。株主会員制のゴルフ場は、古くにつくられたところがほとんどです。

6.会員権の種類

会員権には主に、正会員、平日・週日会員、法人会員といった種類があります。

正会員

ゴルフ会員権で流通している大部分が、正会員です。全日メンバーとしてプレーができる会員で(ただし定休日を除く)、そのゴルフ場が開催する全競技会に参加できるほか、委員や理事になればゴルフ場の運営に関わることもできます。

平日会員・週日会員

平日会員は月~土曜日、週日会員は月~金曜日(いずれも定休日を除く)に、会員としてプレーできるゴルフ会員権です。正会員と比べて初期費用や年会費は低めにおさえられます。

法人会員

法人にのみ購入が認められている会員権で、会員権は個人ではなく会社(法人)が所有します。法人会員しか受け付けていないゴルフ場もあります。

7.まとめ

ゴルフ会員権は、自分のゴルフスタイルを大きく変えるものです。ビジターとしてプレーしてするだけでは得られない経験や出会い、スコアアップのチャンスを与え、ゴルファーを新たなステージへと導いてくれます。とはいえまとまった出費になりますから、憧れだけではなく現実を見て、後悔しないように慎重に選ぶことが肝心です。

ゴルフ会員権に興味を持った方はぜひ下記の連載コラムも読んでみてください。
令和時代のゴルフ会員権 購入への道

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