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もう少しでパー4エース!? 18歳“ご当地アマ”松山りなが魅せたスーパーイーグル 「たまたまついて、入っちゃった」

松山りな この名前は憶えておきましょう(撮影:鈴木祥)

<リゾートトラスト レディス 初日◇25日◇グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)◇6500ヤード・パー72>

静岡県出身の“ご当地アマ”松山りな(早稲田大1年)が持ち味を生かし、あとわずかでパー4でのホールインワンというスーパーショットで魅せた。1アンダーで迎えた8番でのプレーだ。

ここはもともと280ヤードに設定されている短いパー4だが、初日はさらにティが20ヤード前方に出され実測で260ヤードほど。そこで平均飛距離260ヤードというドライバー自慢の松山は、「頑張って振りました」と果敢にグリーンを狙った。

すると左からの風に対し、少し左に打ち出して乗せていく戦略がズバリ。「いいところに打てたなと思ったら、乗りました(笑)」と、見事ワンオンに成功した。しかもただ乗っただけではなく、このショットはピンから2メートルもない距離にピタリと止まる。惜しくも偉業達成こそならなかったが、「たまたまついて、入っちゃった」というド派手なイーグルが生まれた。

レギュラーツアーはここが昨年の「ヤマハレディースオープン葛城」に続く2度目の出場。「すごく緊張しました。ただ1年前のヤマハはもっとすごかった。ユピテル(下部のユピテル・静岡新聞SBSレディース)にも出させてもらって、前よりは落ち着いてできました」と、アウトスタートの第1組から落ち着いたプレーでラウンドを進めた。このイーグルもあり、一時は3アンダーまで伸ばす。後半に11番のダブルボギーなど3つ落とし、イーブンパー・52位タイまで戻されたが、インパクト十分な一日となった。

芹澤信雄に師事するチーム・セリザワの一員。「いつもLINEをくれます。『緊張するだろうけど思い切って自分らしいプレーをしてきなさい』って。ありがたいですね」と、師匠の言葉も支えになる。昨年のプロテストは1打及ばず2次予選で敗退。「アプローチが大事になると思うので、その練習をしっかりしています」と、今年2度目の挑戦で合格を目指す18歳だ。

静岡県を中心に母方のおじが経営する焼肉チェーン「京昌園」のロゴをウェアにつけて戦う。「タン塩が好き(笑)。昨日はおばあちゃんとおじいちゃんが、焼肉弁当を持って来てくれました」と、パワーの源はやっぱり肉だ。9歳でゴルフを始め、静岡県富士見高に入ったころからドライバーが武器。「ゆっくり振ること。飛ばそうと思うと速くなるので、タメを作ることを意識しています」と“飛ばしの秘訣”を明かす。

「目標はローアマチュア。きょうのことはイーグルもバーディもダボも全部忘れて、明日が初日だと思ってプレーしたいです」。身長164センチの体から繰り出される豪打を、再び地元ギャラリーに見せたい。(文・間宮輝憲)

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