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ほんわかムードの新たな沖縄娘 荒川怜郁は“レジェンド”の指導も受けいざ開幕へ【注目ルーキーチェック】

マイペースでレギュラーツアーに挑む荒川(撮影:GettyImages)

今年の国内女子ツアーにも、フレッシュな面々が出場する。昨年11月に行われたプロテスト合格者20人がルーキーイヤーを迎えるが、そのなかにはテスト直後に行われたQTを勝ち抜き、いきなりレギュラーツアーを主戦場にする選手も。そこで今季前半戦で多くの試合に出場できそうな“金の卵”たちを紹介。

3月2日から始まる今季開幕戦「ダイキンオーキッド・レディス」出場を、人一倍待ち望んでいたのは荒川怜郁(れいか)だ。大会が行われる沖縄県うるま市の出身で、アマチュアとして出場した昨年大会は10位に入りベストアマ獲得。プレーで地元を沸かせた。「この時から来年もダイキンから出たいなと思って頑張ってきました」。プロテスト合格、そしてQTをルーキー最上位の4位で突破するうえでの原動力にしてきたという。

現在21歳で、岐阜県にある中部学院大に通う現役女子大生プロでもある。親元を離れての生活で、「名前のない料理をたくさん作れるようになりました」と生活力も養ってきた。地元だけでなく、同じ大学のゴルフ部で切磋琢磨してきた仲間たちの応援も大きな支えにプロ生活をスタートさせることになる。

「苦手」というアプローチ強化を課題に迎えたオフだが、文武両道の姿勢は崩さない。大学にも通いつつ、冬休みに入る2月頃に本格始動するスケジュールを組んだ。そして1月31日から2月5日までは、ダンロップトミー合宿に参加。中嶋常幸らからの指導も受けてきた。ここではインパクト時に体が浮き、手元が上にきてしまう課題が出たため今はボールを上から打つ意識を徹底している。

自らの性格を「おおざっぱ」といい、のんびりとした口調からはほんわかとした雰囲気も感じられる。QTの会場で、スイング時もダウンジャケットを脱がずにプレーした姿も印象的。そんな姿、そしてコメントなどからマイペースぶりが伝わってくる。

「小学生時代から観戦し、ボランティアもしていた試合に自分がプロとして出場できることは本当にうれしく、夢のよう」。開幕戦出場への思いについてこう話す。そして「去年の自分を超えられるようにしたい」と上位進出への思いも強い。アマチュア時代に2度同組で回り、「どんなにミスをしても怒らないし、いつもニコニコ。歩き方もかっこいい」と感銘を受けた申ジエ(韓国)とのプレーも楽しみ。目標は「シード権獲得と初優勝」。地元から始まるツアー1年目でも、物怖じしないノビノビゴルフを見られるのが楽しみだ。

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