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昨年覇者の大西魁斗は今季初の国内戦 内藤雄士コーチと4カ月ぶり再会も「久しぶり感なかった」理由とは

大西魁斗が大会連覇に挑む(撮影:ALBA)

<フジサンケイクラシック 事前情報◇30日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>

今季、米ツアー下部のコーン・フェリーツアーを主戦場としている大西魁斗が日本に帰ってきた。食生活に少し苦労し、痩せた姿ではあったが本人は元気。「去年はちょっと太っていたなと思っていた」とトレーニングの量を増やして、甘いものを控え5キロ減量。「パフォーマンスよりもルックスかなと思って(笑)」とその場を笑いで和ませた。

5月から13試合のコーン・フェリーツアーと2試合の米国男子ツアーをこなし、日本に戻って今週は16連戦目。明るく笑顔を振りまく大西ではあるが、疲労も感じられた。「体がキツいこともありますけど、言い訳にしたくない」。そう話すのは、自身初めてディフェンディングチャンピオンとして臨む大会だからだ。
 
「連戦ではありますが、すごく楽しみな気持ち。意気込みすぎて自分がやらなきゃいけないことを忘れてしまったらよくないので、自分ができることをやって、ディフェンディングとして楽しめたらいいなと思っています」
 
そんな明るい大西だが、「(コーン・フェリーで)結果が思うように出ていないので、辛かったというのもあります」と一瞬目線を下に落とすも、「ショートゲームなど学べたこともありました。グリーン周りで外してはいけないところに行ってもパーを取れるようになった。ゴルフのキャリアは長いので、今後この経験が活かせたらなと思います」と成長を感じている。今季、コーン・フェリーツアーでは21試合に出場して、予選通過は8試合。ポイントランキングは現在100位で、30位までのレギュラーツアー昇格には届いていない。
 
大西のコーチを務める内藤雄士氏は「諦めようとしてしまうほど、苦しんだときがありましたね」と話す。海外選手の影響で速く振ろうとしてスイングが崩れたこともあった。「今ではだいぶ慣れてきて飛距離も上がっています。疲労は心配ですが、悩んでいたパターもよくなっているみたいです」と、少しホッとした様子を浮かべる。
 
大西と内藤コーチが直接会ったのは4カ月ぶり。大西がコーン・フェリーツアーに出場している間も、毎日のように連絡を取り合っていた。
 
「必ずラウンド後にスイング動画を送ってくれるんです。文で返すこともありますけど、電話で伝えたいときは話します。向こうが試合やラウンドが終わる時間は、こちらは朝ですから。私の時間が空いていればゆっくり話せます。たまに向こうが疲れて寝ぼけてしまっているときもあるけど(笑)、『ぼく、変なこと言ってなかったですか?』とか聞いてくるんですよ、おもしろいでしょ」と可愛らしいエピソードも明かしてくれた。
 
そんなやりとりに対して大西は「4カ月ぶりだと思えないぐらい、久しぶり感なかったですね」と笑う。プロアマ後、ふたりは明日からの戦いに向けて練習場に向かった。(文・高木彩音)

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