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コーチから嫉妬も!? 六車日那乃にとってオーガスタは「ティズニーランドみたいでワクワク」

<オーガスタナショナル女子アマチュア(決勝) 事前情報◇31日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇ 6310ヤード・パー72>

3月30日まで2日間の予選ラウンドが終わり、六車日那乃、馬場咲希(代々木高2年)、荒木優奈(日章学園高2年)の3人が、いずれもトータルイーブンパー・14位タイでオーガスタ・ナショナルGCでの決勝ラウンドに進出。あすの戦いを前に、きょうは予選落ちした選手たちも含めてオーガスタで練習ラウンドを行った。

六車は昨年大会では予選落ち。決勝ラウンドの権利がない状態で練習ラウンドを行っていた。しかし、今回は決勝ラウンドを控えての練習ラウンドというのもあり、「去年よりもきれいに感じて感動しました」とオーガスタの印象が変わったようだ。

「オーガスタって有名なんだってくらいの印象」だった昨年は、決勝ラウンドに関係ないことから「適当に回っていた」という六車。しかし、日本に帰ってきてから「やっぱりすごかったんだ」と思うようになった。

池やクリークが絡むオーガスタの難所、11、12、13番ホールのアーメンコーナーを意識して回った今年は、「本物のアーメンコーナーだ!」とコースを堪能した様子。12番パー3はホーガンブリッジが“映える”ポイントだが、「12番は10枚くらい写真を撮りました」とスローなテンポでしゃべる六車のテンションも上がっている。

難易度のイメージも変わった。「去年は本当にただ回る感じだったので(笑)。きょうはグリーンの傾斜とかピンポジによって、行っちゃダメなところと行っていいところを確認して、本当にけっこう難しいなと思いました」。そのなかでキーホールに挙げるのは、365ヤードの1番パー4。六車はあす、1番ホールスタートの第1組で回る。「ティショットは行ってみると思ったより狭い。試合の流れを作る意味では1番ホールが一番難しいかなと思います」。昨年大会は30人中、バーディが1人だけ。6番目に難しいホールだった。

好きなホールを聞かれると、「12、13番ですかね。花があるから(笑)。見た目が最高にきれいで、素敵だなと思いました。ディズニーランドみたいな感じでワクワクします」と表現する。そんなゴルファーなら誰しもが憧れるオーガスタでのプレーに、辻村明志コーチからは「うらやましーなーって(笑)」と嫉妬も。「ピンポジとか毎年一緒かもしれないから、そこら辺を確認しておいてほうがいいよ」とアドバイスももらった。

首位とは13打差で迎える残り18ホールに「優勝はちょっと」と前置きしておいて、「自分がいいプレーをできればトップ10に入れると思うので、迷いとか不安よりも、自分がどうしたいかを大事にやろうと思います」と決意表明。おっとりとした性格ながら芯のしっかり入った20歳が、“ディズニーランド”攻略に挑む。(文・下村耕平)

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