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松山英樹が大会自己ベスト『63』の好発進 圧巻イーグルは「たまたま転がってくれて…」

大会2勝目に向けて絶好のスタートを切った松山英樹(撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックス 初日◇16日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>

4年ぶりに帰ってきた宮崎の地で、松山英樹が会心のラウンドを見せた。1イーグル・6バーディの「63」で回り、優勝した2014年大会第2ラウンドでマークした「64」の自己ベストを更新。8アンダーの暫定首位でホールアウトした。

ブルックス・ケプカ、ウィンダム・クラーク(ともに米国)と同組で、大勢のギャラリーを引き連れてインからスタート。11番パー3で手前6メートルのパットを決めてバーディを奪うと、そこから流れに乗った。

さらにひとつ伸ばして迎えた18番パー5では残り226ヤード、4番アイアンでの2打目がグリーン右手前に着弾すると、ピン方向に寄っていき1.5メートルにつけた。「あれはミスショット。たまたま転がってくれて寄りましたけれど」と運も味方につけてきっちりイーグルを奪い、後半へと向かった。

勢いは衰えず、1番、2番を連続バーディとすると、4番と7番のパー5では手堅くバーディを奪取。ボギーフリーの8アンダーというビッグスコアについて「良かったと思う。ボギーなしで終われたので良かった」と振り返った。

開幕前には不安も口にしていたなかで迎えた初日。「悪くはなかったと思いますけど、自信をもって出られる状況ではなかった」と憂慮のなかでのティオフだったことも明かしたが、11番のバーディから「落ち着いてできたと思う」。51位で終えた日本開催の米国男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」以来の18ホールだけで、その不安な気持ちがすっかり晴れるわけではないが、好調の兆しは感じている。

いい位置で滑り出すことができた。きょうは風もなく青空が広がった天候から一転、あすは崩れる予報もある。「天気がどうなるかわからないですけど、いいプレーができたらいいなと思います」と見据え、14年以来の大会2勝目を目指していく。(文・笠井あかり)

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