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前年覇者・古江彩佳がようやくのアンダーパーラウンド&60台 浮上の合言葉は「フラットな気持ちで」

古江彩佳がトータルイーブンパーまで戻してきた(撮影:福田文平)

<フリードグループ・スコティッシュ女子オープン 3日目◇5日◇ダンドナルドリンクス(スコットランド)◇6494ヤード・パー72>
 
ここまで「74」、「73」とオーバーパーの2日間を過ごしてきたディフェンディングチャンピオンが、ようやく目を覚ました。古江彩佳は4つのバーディ(1ボギー)を奪い、今大会初の60台となる「69」。トータルイーブンパーまで戻し、37位タイに順位を上げた。

決勝ラウンドにはカットライン上のトータル3オーバーで進出。今年の大会は「本当にギリギリ」と薄氷の上を歩くことになった。午後組でプレーした初日は、昨年も味わったことがないほどの強風のなかプレー。2日目は穏やかな天候になることが多い午前組でプレーしたが、ここでも風との戦いを強いられた。結果的に“不運な方”の組み合わせに入ったともいえるが、「ゴルフでは、たまにそういうこともある。その中で決勝に上がれたのはよかった」としっかり受け入れている。
 
なかなかチャンスすら訪れなかった前日までとは違い、この日はしっかりと狙えるバーディパットを打つ機会も増えた。「バーディも1メートルとか2 メートルで 、お先も2回あった」。生命線のショットでスコアを作っていく。「落ち着いてプレーできたおかげでアンダーも、60台も出せました」。この結果に胸をなでおろす。
 
涼し気なポーカーフェイスでプレーする姿が印象的な古江といえど、予選ラウンド2日間は「ミスも多かったし、うまくいかないことが続いて、少しイライラもしました」と心にさざ波が立っていたという。長いパットが続くなどのストレスが、精彩を欠くひとつの原因にもなった。3日目もパーオンに失敗した1番でいきなりのボギーを叩いたが、「2ホール目で、『フラットな気持ちで行こう』と思った。それでうまくリラックスできた」と心を沈め、プレーに集中した。
 
首位とは13打の差があり、連覇は厳しい状況になった。それでも目標は失わない。「(トータル)イーブンをしっかりとアンダーパーにできるように頑張りたい」。昨年は最終日に「62」をマークして逆転優勝。ビッグスコアを出せることはすでに証明済みだ。(文・間宮輝憲)

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