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「来年どこで戦うかが決まる大事な1週間」 アマ馬場咲希が初のプロテストを前に思うこと

アマチュア馬場咲希は初のプロテストを迎える(撮影:GettyImages)

<JLPGA 最終プロテスト 事前情報◇30日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6419ヤード・パー72>

アマチュアの馬場咲希(代々木高3年)が、いよいよ今年の大一番のひとつを迎える。あす、プロテストの初日を控え、「この4日間で来年どこで戦うのかが決まる。大事な1週間になる」と決意をにじませた。

ここを通過しツアープロになれるのは20位タイまで。今年出場の選手は計615人で、その合格率はわずか3%ほどになる。馬場自身は最終からの出場ということと、「(テストを)受けたことがないから…」ということもあり、あまりピンとこない様子だが、とにかく1ホール1ホール、一日一日のプレーに集中するだけだ。「これまで一緒にプレーしてきた選手も多いのでリラックスしてやりたい」。過剰なプレッシャーを感じることはなく、自然体で本番を迎える。

今月20日(金)まで米フロリダ州で、来年の米国女子ツアー出場権をかけた2次予選会に出場。ここで無事、最終予選会(11月30日~12月5日、米アラバマ州)進出を決め、すぐさま帰国した。23日からは、時差ボケ調整のため、3日連続で朝一ラウンドも敢行。こうして強行軍のなか、調整を重ねてきた。

米国、日本を股にかけての“就職試験”には、当初「不安はあった」とも話す。それでも、まずは米国での負けたら終わりという戦いを突破し、「気楽ではないけど、余裕はあります」という心境にもなった。もちろんここからが本番だが、それをいい形で“リラックス”につなげていきたい。

なにより、この予選会挑戦は、プロテスト受験に向けてもいい経験にもなった。これまでの試合で意識するのは“優勝”だったが、ボーダーライン突破を目指してのラウンドは緊張感に満ちたもの。人生初となる“QT”を終えた直後には、「すごいしんどかった。(いつもと)全然違う!(普通の)試合みたいにプレーできるのかなと思ってたんですけど、すごいしんどかった」と話していたが、今回も“20位以内”に入ることが重要になる戦い。とはいえ「出るからにはトップになれるように頑張ります」と上を見てプレーしていくことを心がける。

開幕前日は、アウトコースから18ホールをプレーして最終調整。496ヤードの18番パー5では、花道から転がす見事なショットで2オンにも成功し、持ち味もしっかりと生きそうだ。「(昨年8月に)全米女子アマで勝った時は、まだプロテストまで1年あると思ってましたけど、今年に入ってから早かったですね」。これは、それだけ濃密だった証とも言える。そんな1年間で培った成果をしっかりと発揮したい。

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