バスケットボール,審判

バスケットボールの審判に必要なスキルとライセンスの種類

バスケットボールの公式戦には、必ず審判が必要ですよね。

しかし、公式戦となると誰でも審判ができるわけではありません。

2016年にライセンス制度は統一されましたが、該当するライセンスを所有していなければ公式戦を担当することができないのです。

S級、A級、B級、C級、D級、E級という6つのライセンスがありますが、それぞれに担当できる公式戦に違いがあります。

各ライセンスでは、どのようなスキルが必要となるのでしょうか?

この記事では、そんな「バスケットボールの審判に必要なスキルとライセンスの種類」について解説していきたいと思います。

国内のバスケットボールにおけるライセンス

2015年4月1日に設立された「B.LEAGUE」によって、日本のバスケットもサッカーのJリーグのようにプロとしての組織化が一気に進んでいきました。

その大きな変化の1つが、「審判のライセンス制度」です。

それまでもライセンス制度自体はありましたが、各都道府県のバスケットボール協会が定めたライセンス制度もあったのです。

冒頭でも挙げた通り、2016年にライセンス制度をS級、A級、B級、C級、D級、E級という6つのライセンス統一したわけです。

この統一により、より明確に審判のレベルを差別化できるようになり、審判レベルの向上にも繋がっていったのです。

ライセンスによる担当できる試合

それでは、具体的にライセンスの種類と担当できる試合を挙げてみましょう。

これから審判ライセンス取得を目指す人は、この担当できる試合を把握してからどのライセンスを取得するかを決めましょう。

S級ライセンス

S級ライセンスは、トップリーグの公式戦やJBA主催の大会で審判を行うことができます。

Bリーグの試合を担当している審判は、ほとんどがこのS級ライセンス保持者となります。

A級ライセンス

A級ラインセンスは、JBA主催の大会や各ブロック協会が主催する全国大会の審判を行うことができます。

このライセンスを持っていれば、全国大会の審判を担当できます。

A級であっても、優れた審判技術を持っている人はトップリーグの審判を担当することもできます。

実際にB3リーグはA級審判が担当することも多くなっています。

B級ライセンス

B級ライセンスは、ブロック協会の大会や各都道府県協会主催の大会で審判を行うことができます。

このライセンスを持っていれば、関東大会や東北大会といったブロック大会を担当することができます。

全国大会の審判は担当できません。

C級ライセンス

C級ライセンスは、各都道府県の主催する大会や試合の審判を行うことができます。

このライセンスを持っていれば、県大会の審判も担当できます。

ただし、関東大会や東北大会といったブロック大会は担当できません。

D級ライセンス

D級ライセンスは、地区や連盟が主催する大会や試合の審判を行うことができます。

このライセンスではすべてのカテゴリーにおいて県大会以上の審判は担当できません。

E級ライセンス

E級ライセンスは、地区や連盟が主催する大会や試合の審判を行うことができます。

1番下の資格ではありますが、ミニバスの試合で審判が行えます。

県大会以上の大会を担当するためには、C級以上が必要となります。

バスケットボールの審判に必要なスキル

バスケットボールは、非常にルールも細かく選手の動きも早いので、審判にも高いスキルが必要です。

E級~C級までは、審判資格を持っていない人でも講習会を受けることは可能ですが、何も知意識がない状態では難しいと言えるでしょう。

いくつか審判に必要なスキルを挙げてみましょう。

ルールの理解

バスケットボールは、24秒ルールや8秒ルール、5秒ルール、3秒ルールといった時間に関するルールもあります。

他にも、トラベリングやアウトオブバウンズ、パーソナルファウル、チームファウル、テクニカルファウル、アンスポーツマンライクファウルなどもあります。

これらのルールを基に試合を進めていくわけです。

近年では、トラベリングに関する新ルール(ゼロステップ)も適用されるなど、常にルールは変化していきます。

単純にバスケットボールのルールを覚えるだけでなく、「学び続ける姿勢」も必要不可欠なのです。

持久力

バスケットの審判は、2人もしくは3人が試合を担当します。

コート自体はそれほど広くないですが、試合展開がとても速いので、試合終了まで多くの距離を走ることになります。

トップリープの審判となると、1試合で5km以上も走ることもあるようです。

しっかりと走り抜く持久力が必要となるわけです。

次のプレーの予測

審判は、ある程度次のプレーを予測しながら動くことで、良い角度からプレーを判断できます。

それゆえに、ある程度自分自身でもバスケットボールの経験があった方が良いと言えるでしょう。

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