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「追いつけない差ではないし、気持ちは楽」 17歳・荒木優奈が狙う4打差逆転V

荒木優奈がV戦線に浮上 女子高生のアジア太平洋ナンバー1なるか!?(撮影:ALBA)

<アジア・パシフィック女子アマチュア選手権 3日目◇11日◇シンガポール・アイランドCC(シンガポール)◇6343ヤード・パー72>

2アンダー・10位タイでムービングデーを迎えた荒木優奈(日章学園高2年)は、6バーディ・2ボギーの「68」でプレー。上位勢が伸ばしあぐねるなか、トータル6アンダーは首位と4打差まで差を縮め、優勝争いに名乗りをあげた。

出だし1番はティショットが右バンカーふちのラフ、グリーン手前のバンカーとミスが続き、寄らず入らずのボギー発進。だが、5番パー3での「打った瞬間強いと思ったけど、ガシャーンと入ってラッキーでした」というチップインバーディが“バーディ・トレイン”発車の合図だった。そこから3連続バーディで伸ばすと、後半に入っても13番から3連続で奪いリーダーボードを駆け上がった。

この日は朝からショットの感覚が悪かったというが、「調子がいいとスタンスが広くなって、振りまくって、曲がる。直せました」と靴一足分ほど大きく開いてしまう“クセ”に気がつき、プレー中に自ら修正できた。

それでも、2日目にラッキーバーディで締めた最終18番パー5では2オンを狙うも、難しいアプローチが残ってしまい3オン・3パットのボギーフィニッシュ。全体を振り返れば「最初と最後のホールのボギーが悔しい。もうちょっと行けたという部分もあった」と大満足とはいかない一日だったが、初日2オーバー・28位タイからの浮上には「まずまずな位置」と優勝圏内で最終日へと向かう。

「追いつけない差ではないし、追いかける方が気持ちは楽。まずは自分が納得できるプレーをして、笑顔で帰りたいです」。過去4大会で逆転優勝を遂げたのは、2021年大会に3打差を巻き返した橋本美月のみ。4打差の大逆転、そして19年大会覇者の安田祐香、橋本以来の日本勢3人目となる勝利をねらう。(文・笠井あかり)

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