レナードの今季中の復帰はなし?指揮官がエースの現状について言及「カワイはおそらく戻らない」<DUNKSHOOT>

今季中の復帰も噂されていたレナードだが、指揮官は「おそらく戻らない」と語った。(C)Getty Images
 ロサンゼルス・クリッパーズのエース、カワイ・レナードは昨年7月に部分断裂していた右ヒザ前十字靭帯の修復手術を受け、今季は開幕から欠場が続いている。年明け早々、シーズン終盤戦かプレーオフで復帰するとの声も聞かれたが、それから約1か月、どうやら今季はこのまま欠場を続けることになりそうだ。

 現地2月3日、ロサンゼルス・レイカーズに111−110で勝利した後、クリッパーズのタロン・ルー・ヘッドコーチ(HC)はレナードについて「カワイは恐らく戻らないだろう」とコメントした。

 レナードのケガは通常復帰まで9~12か月かかるものだが、プロアスリートの場合は期間が早まることも珍しくないという。さらに本人がシーズン開幕前に、完全に健康体を取り戻せれば今季中に復帰するつもりがあると語っていた。そうした経緯から、早期復帰を予想する声が聞かれるようになっていたのだ。

 今季中の復帰がないとはいえ、レナードのリハビリは順調のようだ。トロント・ラプターズ時代からのチームメイトであるサージ・イバカは、「俺はカワイを良く知っている。彼はこのゲームを愛しているし、より強くなって復帰できるようベストを尽くそうとしている。熱心にトレーニングに励んでいるんだ。彼は強くなってきている。復帰したいと思っているのは分かっているが、それは時間の問題だろう」と述べていた。
  なお、クリッパーズはポール・ジョージも右肘の内側側副靭帯断裂により、昨年末から欠場が続いている。2人のオールスターを欠く手負いのチームだが、ここまでウエスタン・カンファレンス8位の27勝27敗でプレーオフも射程圏に捉えている。

 さらに本日、エリック・ブレッドソー、ジャスティス・ウィンズロウ、キーオン・ジョンソン、将来のドラフト2巡目指名権を放出し、ポートランド・トレイルブレイザーズからノーマン・パウエルとロバート・コビントンの獲得に成功した。

 大黒柱2人を欠いたことで難しい舵取りを強いられているルーHCだが、そうしたチームの奮闘にとても満足しているようだ。

「カワイは恐らく戻らないだろうし、PG(ジョージ)の状況も分からない。だけど選手たちは毎晩戦い続けている。彼らが競い合うのを見るだけで気分がいいよ。それがこのチームを指揮することで得られる喜びだ」

 クリッパーズファンにとってレナードの復帰見送りは残念なニュースかもしれない。しかし、その間に力をつけた選手たち、そして完全復活したレナードが融合する来季のチームに期待せずにはいられないはずだ。

構成●ダンクシュート編集部
 

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