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タイのティーネージャーが世界を席巻 ほほ笑みのバーディハンター地元に凱旋【米女子海外勢イチ推し】

アタヤ・ティティクルが今年もツアーの中心となりそうだ(撮影:GettyImages)

1月に行われた過去2年間の優勝者大会から1カ月。米国女子ツアーはアジア2連戦がまもなく開幕する。出場人数が絞られる大会ではあるが、世界のトップが集結。その後は3月下旬からいよいよ米本土の戦いが始まる。日本勢も多数参戦する米ツアー。本格開幕を前に、海外勢の注目選手をおさらいしよう。今回はアタヤ・ティティクル(タイ)。

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新たなスターが次々と生まれる女子ゴルフ界でも、ひときわ存在感を示しているのがアタヤだ。ジュニア時代から欧州女子ツアーに参戦し14歳での初優勝を皮切りに4度の優勝。年間女王を戴冠し、その実績を引っさげ2021年末の米ツアーQシリーズ(最終予選会)を難なく突破し、昨年はルーキーながら3月の「JTBCクラシック」で早々に初優勝を果たすと、一気に上昇気流に乗った。

この勝利で世界ランキングを5位まで押し上げると、その後も成績を積み上げ9月の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で2勝目。ここで同ランキング3位に浮上すると、「TOTOジャパンクラシック」終了時にはついに頂点に立った。19歳での世界1位はリディア・コ(ニュージーランド)以来。すぐにその座を明け渡すことにはなったが、昨シーズンは7戦連続トップ10で締めくくった。

輝かしいシーズンを終えても、「世界ランキングのことは考えていなかった」と振り返る。最近の若い選手に共通する「楽しむ」ことを第一に掲げプレーするのがアタヤのスタイル。まだあどけない笑顔で回る姿は多くのファンを魅了した。

26試合に出場し、予選落ちはたった一度だけ。270ヤードに迫る飛距離を武器にバーディ数は堂々の1位で、平均ストロークも69台をマークし3位。誰もが疑う余地もなく新人賞の栄誉を射止めた。

23年の本格シーズンインとなる「ホンダLPGAタイランド」では21年大会で2位に入るなど、まぎれもなく優勝候補の一人だ。「いまは飛距離アップのためのスイング改造に着手している」とさらなる成長を見据える次世代スター。地元凱旋で、今季初優勝をつかみ取りにかかる。

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