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日本ハム新助っ人・ガントはどんな投手? 新庄監督も認める“バルカンチェンジ”が武器の「第2のマルちゃん」<SLUGGER>

主にリリーフでMLBの実績もあるガントが日本ハムへ。ゴロを量産するスタイルは日本でも通用するか。課題はとにかく……。(C)Getty Images
これまでに決まった新外国人選手の中では、かなりの“大物”ではないか。日本ハムは12月9日、前ツインズのジョン・ガント投手と契約に合意したことを発表した。

29歳のガントはメジャー通算173試合に登板し、24勝26敗3セーブ、防御率3.89。今季も39試合(うち21先発)、110.0回で防御率4.09をマークした「バリバリのメジャーリーガー」だ。“ビッグボス”新庄剛志監督も「これ、本当にウチに来てくれるの? すごいピッチャーだね」と驚くほどであり、文字通りの“即戦力”として期待したくなるレベルである。

ガントは平均91.6マイル(約147.4キロ)前後のシンカー(ツーシーム)を軸とした技巧派で、決して抜群の球威を誇るわけではない。しかし、中指と薬指の間ではさむ“バルカンチェンジ”との組み合わせでゴロを量産。メジャー通算の被本塁打率は0.82とかなり優秀な数字だ。このバルカンチェンジはスプリッターに近い軌道で動き、空振りを取る上でもよく機能している。日本の公式球でも同じ変化量を保てるなら、かなり期待が持てそうだ。

【動画】日本ハム新助っ人・ガントの武器“バルカンチェンジ”がこれだ!
ただ、そんな投手が今回来日する運びになったのはやはり弱点があるからで、通算与四球率4.82とコントロールに難がある。先に述べた通り、球威があるわけでもないので、制球ミスで甘く入れば長打を浴びる可能性も当然、高くなる。もっとも、日本はメジャーに比べると強打者は多くなく、また札幌ドームは日本球界屈指の投手有利球場なので、ガントの弱点を相殺してくれる可能性もある。

チェンジアップを武器とした外国人右腕といえば、18年に日本ハム、今季はソフトバンクで活躍したニック・マルティネスと重なる部分もある。好条件を得てメジャー復帰を果たした“マルちゃん”の再来となるか。新庄BBも期待するガントの投球に目が離せない。

構成●SLUGGER編集部

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