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「リノベーションの始まりだ!」“最強キューバ勢”モイネロ、グラシアル、デスパイネの残留を現地メディアはどう報じた?

ホークスが誇る頼もしいキューバトリオ、モイネロ(左)、グラシアル(右上)、デスパイネ(右下)が残留。現地メディアはどう評価したのか。写真:徳原隆元(モイネロ)、塚本凛平/THE DIGEST
 ホークスに頼もしい助っ人3人衆が帰ってくる。

 ソフトバンクは1月27日、ジュリスベル・グラシアル内野手、アルフレド・デスパイネ外野手、リバン・モイネロ投手の3選手と2022年シーズンの選手契約を締結したことを発表した。年末の段階から残留濃厚と報じられていたが、いよいよ確定して今季の反攻を目指す。

 彼ら3人の活躍はご存じの通り。2017年からソフトバンクは4年連続日本一を達成している中、デスパイネは初年度から、モイネロとグラシアルは18年からの優勝に大きく貢献してきた。しかし昨シーズン、グラシアルは故障で出場37試合、デスパイネも東京五輪予選で怪我をしてしまい、満足な結果を残せなかった。一方のモイネロも代表招集で離脱したこともあり、登板33試合は一軍自己最少にとどまった。

 キーマン3人を失ったソフトバンクは昨季、まさかのリーグ4位に終わってBクラス転落。絶対王者として、どうしても彼らの力が必要だったわけだ。果たして、モイネロ、グラシアル、デスパイネのホークス残留を現地メディアはどう見ているのだろうか。地元キューバのスポーツ専門サイト『JIT Deporte Cubano』は、彼ら3選手の再契約についてこう報じている。
  同メディアはまず、彼らのこれまでのキャリアについて触れながら、モイネロは3年契約、グラシアルは1年+オプションの契約を手にしたことに言及。全員がホークス残留を喜んでいることも伝えた。

 そして昨季、「ソフトバンクはポストシーズンに進出することができなかった。2022年シーズンを戦う上で、チームはリノベーション(大幅な改善)を始めていた。キューバトリオの再契約は、彼らが目指すリノベーションの大きな一部になるはずだ」として、この再契約が今季のリベンジにおける重要な役割を果たすだろうと結論づけている。

 このオフ、ソフトバンクは中日からFA宣言をしていたリリーフ右腕の又吉克樹に加えて、メジャーで実績のある先発右腕タイラー・チャットウッド、強打の内野手フレディ・ガルビスらを補強。着々と“リノベーション”に手を付けている。そして、これまで日本で活躍していたキューバ勢がフル稼働できれば、間違いなく今季のパ・リーグ優勝候補になるだろう。

<選手たちのコメント>
●グラシアル
 ホークスと新たに契約ができてとても嬉しいです。みなさんに感謝します。ホークスに来て4年が経ち、たくさんの経験をすることができました。このチームは僕にとって家族のようであり、素晴らしいチームです。昨年はケガにより本来の力を出せず、またチームのために何も出来なかった悔しさが残っています。今シーズンはその悔しさをパワーに変えて全試合全力で戦います。今年もチームの目標である「優勝」を掴めるよう皆で一丸となって頑張ります。

●デスパイネ
 ホークスと再契約ができて嬉しく思うとともに、チーム関係者の皆さんに感謝したいと思います。昨年はチームも4位で終わり、個人的にも悔しいシーズンでした。今年こそは優勝に貢献できるように頑張ります! 引き続き応援をよろしくお願いします。

●モイネロ
 今回ホークスに再び契約していただき、またホークスでプレーできることを大変嬉しく思います。これまで5年間やってきたように、自分のベストを尽くし、チームの勝利に貢献したい気持ちでいっぱいです。皆さん、優勝しましょう!

構成●THE DIGEST編集部

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