1500m&5000mでパリ五輪出場の田中希実、本番での日本記録と決勝進出で日本人の限界突破を目指す!
田中希実/写真:AP/アフロ
パリオリンピック開幕まで1ヶ月を切り、各競技日本代表選手が続々と内定している。
注目選手が順当に選出されているが、陸上女子日本代表でも田中希実が1500mと5000mの2競技で日本代表に選出されている。
そんな日本では圧倒的な実力を誇る田中は、並々ならぬ気持ちでパリオリンピックに臨もうとしている。
800mでは久保凛に敗れるも1500m&5000mでは圧巻の走りで五輪内定を勝ち取る
田中希実は日本選手権で自身が日本のトップ選手であることを結果で示した。
女子800mでは、決勝でサッカー男子日本代表としてプレーする久保建英(レアル・ソシエダ)をいとこに持つ16歳久保凛に主役を奪われたが、すでに同大会の1500mを4分1秒44で優勝しパリオリンピック代表を勝ち取っている。
さらには、5000m決勝でも15分23秒72で優勝し3年連続2冠を達成。
こちらの種目もパリオリンピックに臨む日本代表の切符を勝ち取った。
田中はパリオリンピックにおいて2つの種目で出場することが決定したわけだ。
目指すは日本記録越えと決勝進出
東京オリンピックの1500mでは、3分53秒11というタイムでケニアのフェイス・キピエゴンが優勝した。
パリでも同程度のタイムがメダル獲得の基準となる可能性が高いため、自己ベストであり日本記録である3分59秒19を更新したとしても、メダル獲得は難しいのが現実だ。
しかし、日本記録を更新すれば、「入賞」の可能性が高まる。
東京オリンピックの5000mでは、オランダのシファン・ハッサン14分36秒79で金メダルを獲得した。
こちらの競技に関しては、田中は自己記録であり日本記録である14分29秒18を更新もしくはそれに近い数字を記録できればメダル獲得がかなり近づく。
田中自身は1500mを3分55秒以内、5000mを14分20秒という高い目標を掲げている。
果たして田中は記録にも記憶にも残る最高の走りをパリオリンピックで実現させることができるのか。
最高のコンディション調整でオリンピック本番を迎えてほしいところだ。
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