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【卓球】コロナ禍の全日本ホカバ 開催の裏側

7月28日~31日に開かれた「全農杯全日本卓球選手権大会 ホープス・カブ・バンビの部」(通称「ホカバ」)。取材では、大会委員長を務めた日本卓球協会の松本秀樹さんに、現代の小学生卓球の評価を聞いてきたが、コロナ禍の中、大会を安全に開催するために運営側が気をつけてきたこと、その取り組みについても教えてもらった。(取材・文/二株麻依)

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人の汗に接触しない対策を徹底

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写真:日本卓球協会 松本秀樹さん

ーー「全日本ホカバ」、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催できなかった年もありますが、開催のためにみなさんで気をつけられていることあるんでしょうか。

松本秀樹(以下、松本):まず、試合で使う汗拭きタオルは、袋に入れてカゴに入れてもらっています。どうしてもカゴを介して人の汗に接触してしまうので、念のためです。

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審判の方も台を拭くときは消毒液で台を拭いています。メーカーから、台を拭く専用の消毒液が出ているんですよ。

全日本ホカバ
(台を拭く審判員)

ーー審判の方も、手袋をしていらっしゃいますよね。

松本:はい。汗が出るので、手袋をしています。選手にボールを渡す時など、自分の汗がつかないように。これも安全対策ですよね。それぞれの県のやり方があって、こういうやり方をしているところや、1試合ごとにボールを変えてやるところもあります。

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あと、この会場はずっと風の通りが良いですが、試合をある程度のところで区切って、換気の時間も作っています。とにかく安全に開催できることを考えていますね。

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(タイムテーブル 換気の時間が設けられている)

会場に入れない選手家族も

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ーー会場に入る人数を規制されてましたよね。

松本:はい。基本的に体育館の収容限度の問題ですけど、収容人数が何割までとか、半分までとか言われていて、選手、帯同者、スタッフ合わせてその限界の人数を計算しています。なるべく選手の数を減らさないようにしようとしたら、帯同者を減らすしかなく。本来でしたら選手は子供たちですから、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんも、たくさん入れてあげたいんですけれど、やっぱりコロナの感染防止対策ということで。

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