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三笘薫の凄さは判断力の良さ、ドリブルの失敗数の少なさはプレミアナンバーワン

写真:三苫薫(提供:REX/アフロ)
前節のウェストハム戦でも1ゴールを決め、今季公式戦8得点3アシストを記録するなど勢いに乗っている三笘薫。

そのドリブル突破や得点力がフォーカスされることが多いが、実はそれ以上に三笘の素晴らしさを表す数字がある。

それは、「ドリブルの失敗数の少なさ」だ。

ベストなプレーを選択できる判断力の良さこそが、三笘がワールドクラスである理由の1つであると言えるだろう。

三笘は32回のドリブル成功に対して失敗は28回

スポーツにおけるパフォーマンス指標を算出している『WhoScored』によると、今季の三笘のドリブル成功回数は、32回となっている。

これに対して、ドリブルの失敗回数は28回。

この数字だけ見ると、凄さは分かりにくい。

実はプレミアリーグにおけるドリブル成功ランキングで、三笘は11位に位置しているのだ。

シーズン序盤の多くの時間をベンチで過ごしたことを踏まえれば、その素晴らしさが分かるだろう。

もしもシーズン序盤からスタメンとして出場していたならば、プレミアでも5本の指に入るドリブル成功回数となっていたことだろう。

さらに素晴らしいのは、その失敗した回数の少なさだ。

ほとんどのドリブラーは、成功数よりも失敗数の方が圧倒的に多くなる。

それほどサッカーにおけるドリブルは、難易度の高いプレーなのだ。

しかし、三笘のドリブル失敗回数は28回となっている。

そう、成功回数よりも失敗回数が下回っているのだ。

三笘は無理にドリブルを仕掛けることが少なく、確率が低くなりそうなシチュエーションではパスで崩すプレーを選択する。

目まぐるしく状況が変化するサッカーというスポーツにおいては、的確な状況判断を下すのは簡単なようで非常に難しい。

それを難なくこなしてしまうのが、三笘薫の凄さなのだ。

同じく状況判断に優れる久保建英とのコンビに期待

新生日本代表は、3月24日にウルグアイ代表、同月28日にコロンビア代表と対戦することが決まっている。

三笘薫は確実に選出されるだろうが、注目はカタールW杯のような途中出場ではなく、スタメンとして起用されるかどうかだろう。

この数ヶ月の三笘の活躍を踏まえれば、スタメンで使わないという選択肢はありえない。

むしろ日本代表の最大の武器として、三笘を活かす戦い方を押し進めていくべきだ。

そして、この2連戦でもう1人大きな期待を集めているのが、レアル・ソシエダで活躍する久保建英だ。

カタールW杯では悔しい思いをした久保だが、もはや日本代表の絶対的な主力としてプレーするだけの実力を持っていると言えるだろう。

そして、久保を試すならば、トップ下のポジションがベストである。

なぜならば、久保もまた状況判断が素晴らしい選手だからだ。

自らドリブルで相手DFを剥がすこともでき、コンビネーションで切り裂くこともできる三笘と久保が近いポジションで出場することで、より攻撃はスムーズになるはずだ。

はたして森保監督は、3月下旬に行われる国際親善試合でどのような布陣で挑むのか、注目だ。

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