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久保建英の実弟である久保瑛史がレアルソシエダの下部組織に入団した意図とは?

写真:久保建英(Jose Breton/Pics Action/NurPhoto via Getty Images)
サッカー日本代表MF久保建英の実弟である久保瑛史は、今夏に兄と同じレアル・ソシエダのユニフォームに袖を通した。

地元紙の『noticias de Gipuzkoa』によれば、すでに非公式ながらカデーテA(U-16)の大会にも参加しているとのこと。

PKを外しチームは敗れるも確かな存在感

レアル・ソシエダの一員としてカデーテA(U-16)の大会に参加した久保瑛史だが、ヴァスコニアとの準決勝のPK戦で外してしまい、チームも敗れるなどほろ苦いヨーロッパサッカーデビューとなった。

しかし、記事によれば、「兄の久保建英を想起させるようなクオリティを見せた」と記されており、確かな存在感を放っていたようだ。

日本では横浜F・マリノスのジュニアユースに所属し活躍をしていただけに、そのスキルはヨーロッパでも通用するレベルにあると考えられる。

久保瑛史はこのままレアル・ソシエダでステップアップを目指す?

兄の久保建英は、レアル・ソシエダのトップチームと今夏から5年契約を結んでいるため、今後数年間はサン・セバスチャンでプレーを続ける可能性が高い。

そうなれば弟の瑛史も、レアル・マドリードに所属する中井卓大のようにレアル・ソシエダの下部組織をステップアップしていく道を選択するのがベストのようにも思えるが、現実的には不可能であると言える。

なぜならば、EU圏外国の18歳未満の選手は例外を除き国際サッカー連盟(FIFA)の規定により公式戦には出場できないことになっているからだ。(レアル・マドリードでプレーしている中井はこの例外に当てはまっていたため日本への帰国を回避できた)

今回、瑛史が参加したカデーテAの大会は、非公式の大会であったために参加できたわけだが、今後行われるカデーデAの公式戦には参加することができない。

今後は日本へ帰国し18歳まで国内でプレーする可能性が高い

今回の弟の瑛史のレアル・ソシエダ入りは、一時的な加入である可能性は高いだろう。

実戦経験が非常に重要な育成年代において、公式戦に出場できないのは成長を鈍化させる可能性が高い。

「両親がサッカー以外の理由で移住した場合」といった例外にも当てはまらないため、公式戦に出場することは今後もない。

そういった意味では、あくまでも今回のレアル・ソシエダの下部組織への加入は、「海外クラブでプレーし自分の実力がヨーロッパで通用するかを確かめる為」といった意味合いが強いだろう。

今後は日本国内のJクラブの下部組織でプレーし、18歳の誕生日を待つことになるのではないだろか。

日本サッカー界の至宝である久保建英を兄に持つ久保瑛史の今後に注目だ。

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