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アビスパ福岡が進める、より良い街づくりの秘策。日本初のスポーツDAOで、福岡はどう変わる?【PR】

2022明治安田生命J1リーグを14位で終え、2001年に降格して以降クラブ史上初となる2年連続のJ1残留を果たしたアビスパ福岡。そんなクラブに新たな歴史を刻もうとしているのは、ピッチ上の選手たちだけではありません。

2022年から株式会社フィナンシェと連携し、ブロックチェーン技術を活用したトークンの発行やトークンホルダーによるコミュニティを運営。2023月2月には『Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO』を発足するなど、積極的なWeb3領域への進出を図っています。

日本初のスポーツDAOを通じて、アビスパ福岡が目指す新たな姿とは?マーケット開発部の佐川諒(さがわ・りょう)さんと中嶋健人(なかしま・けんと)さんに、取り組みの意図や今後の展望について伺いました。

なぜ、FiNANCiEと組んだのか?「マーケット開発部」の仕事とは

ーまずは、佐川さんと中嶋さんが所属しているマーケット開発部がどのような部署なのか、教えていただけますか?

佐川:私たちの働いているマーケット開発部は、私と中嶋、あとは平田というスタッフの3人で動いている部署になります。ミッションは名前の通り「マーケットを開発していく」こと。基本的にスポーツクラブの収益は、スポンサー、チケット、グッズ、スクール、放映権、この5つが軸となるのですが、私たちの部署は「それらにとらわれることなく、新しい事業をつくる」ことが仕事です。自由度はかなり高いですね。

中嶋:現在は、FiNANCiEさんと連携して発足した『Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO』と、地域貢献プロジェクト『FUKUOKA TAKE ACTION!』がメインの取り組みとなっています。私はそれらのプロジェクトがうまく回るように、土台となって支える立場です。

ーそんな中、FiNANCiEとの取り組みをはじめた経緯について教えていただけますか?

佐川:FiNANCiEさんとの取り組みは、平田が中心となり昨年はじまりました。きっかけは、マーケット開発部で常に新しいものを探していたなかで『トークン』の存在を知ったことです。先に導入されていたクラブさんをウォッチするなかで収益への期待はありましたし、トークンホルダー(トークン購入者)とのコミュニケーションの部分で、クラブ社員だけでは思いつかないアイデアもいただけるのではと。資金調達や新しい体験価値を作るうえでトークンに可能性を感じて導入を決めました。

ーこれまではどのような活動を展開してきたのでしょうか?

中嶋: 2022シーズンは、5月7日に開催された明治安田生命J1リーグ第11節湘南ベルマーレ戦を「J1 FiNANCiE ダービーマッチ」としてイベントを実施したほか、12月にはアビスパを応援してくださっている歌手・小柳ルミ子さんのトークショーにトークンホルダーの方を招待する企画なども行ないました。

ーFiNANCiEのコミュニティと、ファンクラブとの棲み分けはどうしているのですか?

中嶋:イベントの運用などはハッキリと区別しています。ファンクラブは「アビスパを応援したい」という方が会員になっていると思いますが、FiNANCiEのコミュニティでは「アビスパのことはあまり知らないけど、Web3に興味がある」という参加者の層も広げていきたいと考えています。

ー今回立ち上げられた『Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO』も、そのような意図が込められているのですね。

中嶋:「福岡から世界に広がるイノベーションモデルを共創する」という大きなテーマを掲げ、アビスパを活用しながら地域創生につながる企画をトークンホルダーの皆さんとつくっていきたいと考えています。例えば、アイデアを募集して議論したり、Web3の勉強会を実施したりすることも予定しています。

これまでは先ほどお話したようなトークンホルダー対象のリアルイベントや、J1残留記念NFTの発行など、新たな体験価値をつくる企画を実施してきました。これからは活動領域をさらに広げていきたいと考えています。

活動のヒントは「地元愛」。地域性を生かした施策で、よりよい街をつくる

ーFiNANCiEでのユーザーの反応はいかがですか?

中嶋:たくさんのご意見をいただくことができていて、皆さんに支えられていると実感しています。クラブがハブとはなりますが、多方面の分野でプロジェクトを展開していければと考えています。

また、寄せられる声の中には、スタジアムUXについての要望もあります。例えば、スタジアムのBGMなど、マンネリ化しているところを変えてほしいといった意見ですね。

トークンホルダーの方だけではく、来場したすべてのお客さんに楽しんでもらうための施策に繋げていく必要があるとも感じています。そのためにも、コミュニティ内では積極的に意見をつのっていきたいですね。

佐川:ベスト電器スタジアム(アビスパ福岡のホームスタジアム)は、クラブが所有しているものではないんです。試合ごとに市からお借りして使用していて、アビスパ以外のイベントでも多くの方が利用されるので、なかなか目立った装飾などができません。ファン、サポーターからも「もっとクラブカラーを使った演出でホームの雰囲気を」との声をいただいていますが、作れていないのが現状です。

チームを長く応援している方にとってはマンネリ化を感じているところもありますし、逆に初めてスタジアムに来た人からしても「非日常」を感じられる空間にはなっていません。

どのようにスタジアムUXを向上させて、ビジョンにあるような「世界に誇れるスタジアム」にしていくのか。トークンホルダーの方には、ぜひその意思決定にも関わっていただきたいです。

ー長い間チームを近くで応援しているファン・サポーターの声は大切ですよね。

佐川:クラブへの愛情も感じますし、あとは「アビスパを通して街を良くしたい」という思いを強く感じます。FiNANCiEさんのトークンによって、施策を実現するための仲間を集めることができることも目玉のひとつになると考えています。

少し前のデータなのですが、地元への愛着の大きさをランキングにしたシビックプライド調査では、政令指定都市の中で福岡がトップだったんです。『FUKUOKA TAKE ACTION!』でのシャレンパートナー募集も、こうした地域性を活かした取り組みのひとつです。

「街のために」というお話をしたときに、相手の熱量が変わることを肌で感じますし、大きなポテンシャルを秘めていると思います。

ー中嶋さんは福岡の人の地域愛について、どのように感じていますか?

中嶋:実は私も福岡出身で、昔からアビスパを応援しているんです。前職でも九州を転々としていましたが、地元への愛着は九州全体で高いと感じました。自分自身も地元愛が強いと自負していますし、今はすごく楽しく仕事ができています。

ーちなみに、福岡でのアビスパの認知度はどの程度あるのでしょうか?

中嶋:正直、まだまだ認知されていないと感じます。企業さまとお話させていただくと、「今はどのカテゴリーにいるのか?」や「どんな選手がいるのか分からない」と言われることも少なくありません。

やはり福岡でスポーツといえば、ソフトバンクホークスなんですよね。ホークスさんに少しでも追いつくためにどうしたらいいかというのは日々悩んでいるところです。もっとアビスパを知ってもらうために、まずはJ1で戦い続けることが大切ですし、私たちも皆さんに非日常を体験していただけるスタジアムづくりをしていくつもりです。

ー所属するカテゴリーによってクラブが受ける影響はまったく異なるのですね。

佐川:認知度が高まればスポンサー営業もしやすくなりますし、J1クラブはリーグからの配分金も圧倒的に多いですからね。あとは対戦相手のサポーターの数もすごく大きいです。コロナ禍であっても1000人以上のサポーターが定価でチケット買ってスタジアムに来てくれるチームもあるので、入場料収入という面でも大きなプラスになります。

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