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智将が「やけくそになっている」? リーズ専門メディアが南野拓実獲得の現状を分析「ビエルサは欲しいものは手に入れる」

リーズへの移籍の可能性が浮上した南野(左)。そんな彼を欲しているのが、他でもない指揮官のビエルサ(右)だという。(C)Getty Images
 デッドラインまで残りわずかとなった欧州の移籍市場。各クラブが駆け込み補強に動き出すなか、小さくない注目を集めているのが、リバプールに所属する日本代表FWの南野拓実だ。

 2019年12月にレッドブル・ザルツブルクからレッズの一員となった27歳だが、ユルゲン・クロップ政権下では、サディオ・マネ、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタらとの競争を強いられ、満足な出場機会を得られずにいる。そんななかでクラブが、今冬にポルトの実力派WGルイス・ディアス獲得に向かい、去就が一気に動き出そうとしている。

 南野の獲得に最も関心が強いとされているのが、名将マルセロ・ビエルサ率いるリーズだ。現地時間1月27日にはリバプールへの公式オファーが英公共放送『BBC』でも報じられた。

 移籍に向けた障壁は決して小さくない。リバプールはザルツブルクから725万ポンド(約10億円)万ポンドで獲得した南野に「2000万ポンド(約28億円)の値札を貼った」(英衛星放送『Sky Sports』)と報じられているほか、代表戦参加のため日本にいる本人がメディカルチェックをパスできない可能性もある。しかし、それでもリーズは獲得を諦めてはいないというのだ。

 ではなぜ、彼らは日本代表FWに執拗な関心を示すのか。同クラブの専門メディア『MOT Leeds News』によれば、「マルセロ・ビエルサがこの1月にクリエイティブな選手の獲得を熱望しているからだ」という。

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 同メディアはリーズと南野との契約について「買い取りオプションが付帯するかは不明だが、シーズン終了までのレンタルが濃厚だ」としたうえで、「ビエルサはやけくそになっているのかもしれない」と分析した。

「プレミアリーグ第23節でニューカッスルに0-1と敗れたチームを見ながら、ビエルサは辛酸をなめていたに違いない。マテウシュ・クリフとロドリゴを中盤に置き、危険な場面の創出を指せる役割を担わせたが、どちらも一貫して責任を全うできなかった。

 そこで荒療治の意味も込めてミナミノにターゲットを絞ったのだ。中盤でも前線のワイドでもプレーできる日本人は、リーズが切望するクリエイティブさと攻撃陣のローテーションにオプションを加えられる」

 サッカー界でも際立った戦術眼を持つ智将の下で、日本代表の10番がプレーするとなれば、実に興味深いものとなる。日頃からリーズのありとあらゆる情報を発信している同メディアは、「日本にいる彼がヨークシャーに来るかは不明だが、ビエルサは欲しいものは手に入れてきた。可能性はあると期待できる」と断言しているが、締切日となる1月31日までに実現できるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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