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「いい思い出ができるように」 優勝歴あるカナダで笹生優花が明かすもう一つの決意

先週はジュニアゴルファーと触れ合った笹生優花。気分転換はバッチリだ(撮影:ALBA)

<CPKC女子オープン 事前情報◇22日◇ショーネシーG&CC(カナダ)◇6685ヤード・パー72>

2年ぶりの勝利に向けて、笹生優花が元気な姿で調整を進めている。2週前の「AIG女子オープン」(全英)後に帰国し、先週はゆっくりと過ごし「リフレッシュできました」と鋭気を養って、再びツアーの場に戻ってきた。

今季はシーズン当初から調子が上がらなかったが、6月以降は一変。「ミズホ・アメリカズオープン」の7位タイを皮切りにその後は優勝争いを繰り返した。全英こそ予選落ちに終わったが、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」で首位と1打差の2位。ツアー唯一のペア戦で3位タイ、そして「アムンディ・エビアン選手権」でも3位タイと直近6試合でトップ7が4回と、強さを取り戻している。

怒とうのメジャーシーズンも終わり「早いですね」とすでに前半戦を終えて後半に入る今季。そのリスタートに笹生が選んだのは、実はジュニアとの触れあいだった。オフの先週は、茨城県で2日間にわたるジュニアクリニックを開催。昨年末にも開催したが、今回はゴルフだけでなくバーベキューなども折り込み、濃密な時間を過ごした。

もちろんジュニアにとっては貴重な時間となったが、笹生にとってもこの時間は有意義な物になった。「一緒に自分も、お互い頑張ろうって感じで」と、エール交換も行った。ジュニア時代から世界を飛び回り実績を残した笹生と、これからを担うジュニアゴルファーとのあいだには様々な会話があったという。「ジュニアの子たちとの内緒なので(笑)」と具体的な内容は明かさなかったが、刺激ある2日間になったという。

実りある時間を過ごし、気持ちも新たに乗り込んだカナダ戦。ジュニア時代にはカナダ開催の大会で優勝した経験もある笹生。そんな験のいい場で、「いい思い出ができるように」と、今週は自身も結果を残す構え。そして出会ったジュニアの子たちにとっても、笹生の活躍が、夏休みのいい思い出になるように。多くのジュニアゴルファーの応援を受けながら、今週の笹生はきっと奮闘するはずだ。(文・高桑均)

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