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「かわいい」のに「質実剛健」。ミニチュアにおさまらない、手のひらサイズの薪ストーブ

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SNSでもバズった、薪ストーブメーカー発のキャンドルホルダー

都会暮らしでも揺らぐ炎を身近に。本物の薪ストーブを小さくしたフォルムもかわいい!

煙がすくない薪ストーブ「moku moku」が出した、薪ストーブ型のキャンドルホルダー。取材した2022年12月現在、どこも品薄状態が続いている大人気商品です。そもそも、なぜ薪ストーブ型のキャンドルホルダーを作ろうと思ったのか、moku mokuの樫本さんにお話を伺いました。

「炎って見ていると癒されるし、本当にいいものだと思うんです。でも、本物の薪ストーブを取り入れるのは工事も大がかりだし、街中では現実として難しい。手軽に炎を楽しんでもらいたいと思ったのと、お客様から弊社の薪ストーブの形がかわいい、と言われることが多かったので、薪ストーブmoku mokuのミニチュア版キャンドルホルダーを作ろうと思いました」(樫本さん)。

幅96mm、奥行き70mm、高さ115mmという手のひらサイズながら、キャンドルやアルコールランプを入れて火を付けると、耐熱ガラスの扉越しに本物の炎がゆらゆら揺れて何ともいい感じ。癒しのアイテムとして、2020年頃からじわじわと人気が続いてきました。

眺めてもヨシ、使ってもヨシの「ちいさなまきストーブランプ」

hinataストアで見る

癒しのインテリアのはずが…。メーカー自身も驚いたポテンシャル

冬の屋内や屋外ではすぐ冷めてしまうコーヒーの保温にもおすすめ

専用ロストルを使えば炙り調理も可能に

メーカーのおすすめは炙り醤油せんべい。醤油の焦げる香りがたまりません!

発売当初のメーカー側の想定としては、「あくまでも癒しのアイテム。コーヒーカップの保温くらいはできるかな」というものでした。ところが、ミニチュアとはいえ、炎の対流もしっかり考えられ、安定感もある薪ストーブ型のランプを見たら放っておかないのが世のキャンパー達。

スルメやチーズを炙って一人晩酌を楽しむ人、チーズフォンデュやアヒージョに挑戦する人…。SNSでその様子がアップされるや否やあっという間に拡散され、保温のみならず「調理」を楽しむ人が急増!発売から2年を過ぎ、さらに人気に火が付いているところです。

最近では、他メーカーからもカスタムアイテムとしてミニサイズのスキレットや鍋も出るほど。食玩マニアがいるように、もともとミニチュア好きな日本人。これは沼にハマる人が今後も増えそうです。


改めて細部をチェック!薪ストーブのプロによるこだわり

安全性に配慮した重心バランスと扉設計

本物の炎を使うという商品の性質上、安全性に配慮。上部にアルミを使い、その他は鋳物にすることで重心を下にし、倒れにくくしています。また、万が一転倒しても、扉が簡単に開かないようにマグネットを使用。
重さは900gと、見た目よりもずっしりしていますが、かえってこの重みがちょっとしたことでは倒れなさそうという安心感につながります。

さらに細部を見てみると、底部にスリット、上部に空気穴を作ることで空気の対流を起こしてキャンドルの炎が安定して燃える構造に。また、耐熱塗装・耐熱ガラスなので、キャンドルやアルコールランプの炎ならまったく平気。薪ストーブメーカーならではのこだわりを感じます。

ただし、固形燃料など大きな炎が燃えるものを想定しては作られていないので、あくまでも「キャンドルホルダー」ということを忘れずに燃料を使用しましょう。


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