最高の一瞬『ムードメーカー_村上茉愛(体操)』

村上茉愛選手は、2017世界選手権モントリオール大会の種目別ゆかで、日本人女子選手として初めての金メダルを獲得しました。世界選手権での日本女子選手の金メダル獲得は、実に63年ぶりの快挙でした。

そして2018年の世界選手権では、個人総合で日本人女子初となる銀メダルを獲得しています。

ところが2019年はケガで世界選手権に出場できず、日本は団体で11位に終わり、決勝ラウンドに進めませんでした。

そのくらい、今、日本女子チームのなかで彼女の存在は大きいです。

体操は、選手の至近距離でシャッターを切るケースが多いんです。中にはナーバスになっているところを撮ると嫌がる選手もいますが、村上選手はまったくカメラを気にする素振りを見せず、肝のすわったところがあります。

そして、すごく明るく、前向きで、チームのムードメーカー。いるといないのとでは、その場の雰囲気が違います。

ぜひ来年のオリンピックを、万全の状態で迎えてほしいです。

▼藤田孝夫(フジタ・タカオ)

1964年、香川県三豊市生まれ。小学、中学、高校と、明けても暮れても野球の日々。そんな環境下、なぜかTVで観たオリンピックに心惹かれ、後にスポーツカメラマンを志し上京。オリンピックを目指すアスリートを主体に撮影。

1985〜1990年(株)フォートキシモト スタッフフォトグラファーとして在籍後、1991年〜フリーランス。オリンピックは1988年カルガリー大会から2018年平昌大会まで夏冬17回連続取材中。

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