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新兵器投入を決断 畑岡奈紗のメジャー対策に初登場する“ラッキー7”

畑岡奈紗は高さを出せる7番ウッドを投入か(撮影:ALBA)

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前情報◇20日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71>
 
今季の海外メジャー第2戦が米ニュージャージー州のバルタスロールGCで開催される。本大会では2位を含む好成績を幾度となく収めてきた畑岡奈紗が、大会を前に新たな決断をした。7番ウッドの投入だ。

「たぶん人生で初めて打った」というこの1本は、バルタスロールの攻略を想定してのもの。畑岡と同じくダンロップ契約の選手からの注文が多かったため、メーカーサイドから畑岡にもすすめたところ、コース攻略にはまったという。
 
すでに投入する気持ちは「80%くらい」と、あとはシャフトとのマッチングを決めれば、初日からの投入が濃厚だ。使用するのは『スリクソン ZX MkII』で、通常使用する3番ユーティリティを抜く予定。より高い球でキャリーを多くし、グリーンで止まる球を求めることになる。さらにはねちっこい深いラフからもユーティリティより出しやすいという利点もあり、まさにメジャーにうってつけのクラブとなりそうだ。
 
そんな変更も取り入れつつ、グリーン手前の攻略なども想定してのラウンドで調整を図った。短く刈られた花道はグリーンと同じような仕様。場合によってはパターで転がす手もあるというほど、硬く締まっている。想像力を膨らませながらのラウンドが必要とされるなか、畑岡なりのポイントはすでに固まっている。
 
「こういうタフなコースでのプレーも好き。頭は使いますけど、うまくそういったところを攻められれば」と好相性大会への準備も残り1日。過去には青木功の「全米オープン」2位や松山英樹の「全米プロゴルフ選手権」4位など、日本勢にとっては験のいい場所。「あやかりたいです」と笑顔も見せた。「アンダーを目指して」という難解なバルタスロールに立ち向かうために、これまでの経験を総動員して、悲願へとつなげたい。(文・高桑均)

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