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初優勝も見えた自身最終戦 苦闘続いた勝みなみが有終の美【米女子23年名勝負】

勝みなみは自身最終戦で有終の美を飾った(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

米国女子ツアーはタイ決戦を皮切りに、いよいよ2024年シーズンが本格的にスタートする。畑岡奈紗、古江彩佳、勝みなみ、渋野日向子らに加え、稲見萌寧、西郷真央、吉田優利も参戦。ますますの盛り上がりが期待されるが、その前に昨年の名勝負を振り返りたい。今回は「ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン」。

昨年、米国女子ツアーへの本格参戦1年目となった勝みなみが自身最終戦で好プレーをみせた。それまで好結果を手にすることができずにいた勝。第2戦目となった「DIOインプラントLAオープン」でトップ10フィニッシュを果たすも、以降は苦戦を強いられた。それでも、3戦連続予選落ち直後の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」から立て直し、自身最終戦を迎えた。

「久しぶりに自分の納得するゴルフができたと思う」と8バーディ・1ボギーの「63」で回り、首位と1打差の2位タイで初日を滑り出した。2日目も2打差の単独2位で終え、初優勝も期待された。しかし、ムービングサタデーに入ると、上位が軒並みスコアを伸ばす展開について行けず。「68」とスコアを伸ばすものの、首位と6打差に広がってしまった。そして迎えた最終日は4バーディ・3ボギーの1アンダーにとどまり、7位タイで終戦。優勝こそならなかったが、自身2度目のトップ10入りとなった。

「はじめてかもしれない」と、4日間通してショットで重心を低くするという点だけを貫き、連日のアンダーパー。「あと5試合くらい前に見つかったら気持ち的にも楽だったけど(笑)」と苦笑いを浮かべるが、年間ポイントランキングを78位から74位に上げて、同80位以内のフルシード権をつかみ、ルーキーイヤーを締めくくった。

「今年は60点くらいだけど、今週のプレーは85点か90点」と、ようやく合格点をつけることができた。「来年は優勝している姿を見せたい」。米ツアー2年目での躍進を誓ったその表情は、満足感にあふれていた。

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