サッカーの起源はどこの国?日本に伝わったのはいつ?

サッカーは、世界における競技人口が2億6,000万人とかなりメジャーなスポーツとして知られています。

4年に1度行われるワールドカップや、ヨーロッパ最強クラブを決めるチャンピオンズリーグはもちろん、各国のリーグ戦など多くの人がスタジアムやTVの前で日々熱狂しています。

そんな大人気スポーツのサッカーですが、その「起源」はあまり知られていなかったりします。

しかし、サッカーの起源を知り、歴史をしることで、さらにサッカーに対する情熱や楽しさが大きくなるはずなので、知っておいた方が良いと言えるでしょう。

この記事では、そんな「サッカーの起源はどこの国なのか?」「日本にサッカーが伝わったのはいつなのか?」という疑問について解説していきたいと思います。

サッカーの起源については諸説あり

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いきなり衝撃の事実を言うことになりますが、「サッカーの起源は○○!」というように断言できないというのが真実です。

歴史の教科書などでよく目にする「諸説あり」という言葉が、サッカーにも当てはまるのです。

しかし、その諸説はそれほど多くなく、主に3つの説に絞られています。

1つずつ解説していきましょう。

①イングランド説

サッカーを実際にプレーしている人の中では、最も有名な説なのが、「イングランド説」です。

なぜこの説の認知度が高いのかと言えば、サッカーを競技としてスタートさせたのがイングランドだったからです。

元々は中世イングランドで戦争の勝利を祝う儀式(ボールを切り落とした相手の将軍の首に見立てる祝いの儀式)だと言われています。

また、イングランドのキリスト教のお祭りだったのではないかという説もあります。

細かなルールが決められておらず乱闘なども当たり前のように行われていたので一度は禁止になりますが、19世紀に手を使わないルールを定めて始めたのがサッカーの競技としての起源となったのです。(ちなみに手を使っていい派が作ったルールがのちのラグビーとなります)

競技としての起源は間違いなくイングランドなので、「サッカーの起源は?」という問いに対して多くの人が「イングランド」と答えるわけです。

②中国説

中国とサッカーというと、あまり馴染みがないので、ピンとこない人も多いかと思います。

しかし、意外にもFIFAの公式ホームページに紹介されるほど有力視されている説でもあるのです。

中国では、蹴鞠(スーキー)と呼ばれる遊びが紀元前300年くらいに存在していました。

1チーム12人で、「球門」と呼ばれるゴールに入れた回数を競うという驚くほどサッカーに似たルールだったと言われています。

賭け事と兵士たちの運動能力向上のために行われていたとされています。

日本の平安時代に行われていた蹴鞠(けまり)は、この中国の蹴鞠(スーキー)が伝わったものであると考えられているのです。

③イタリア説

紀元前8世紀ころから、イタリアの貴族たちによる遊びであったという説があります。

人数や細かなルールなどは不明ですが、限られたスペースで複数人がボールを蹴って遊んでいたというのは確かなようです。(貴族の遊びで一般市民は行っていなかった)

イタリアのサッカーでは、「カルチョ」という言葉を良く使いますが、このカルチョこそが「遊び」という意味を持っているのです。

ヨーロッパで現代サッカーが盛んになったのは1870年代から

1870年代になると、イングランドで「FAカップ」が行われるようになります。

1872年に行われた大会の決勝では、2000人の観衆が集まり、ワンダラーズFCとロイヤル・エンジニアズが戦いました。

この大会の成功により、一気にサッカー人気が過熱し、参加クラブも増えていきました。

この年には、初の国際試合も行われています。

1888年には、国内のリーグ戦がスタートし、その後オランダやイタリア、ドイツ、スペインというようにヨーロッパ中に近代サッカーが広まっていったのです。

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