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ミシェル・ウィーからタスキを受け継ぐ アリセン・コープスが全米女子オープンで初優勝

両親と優勝の喜びを分かち合うアリセン・コープス(撮影:GettyImages)

<全米女子オープン 最終日◇9日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

ハワイ出身の25歳、アリセン・コープス(米国)が「全米女子オープン」を制した。ツアー初優勝をメジャー大会、しかも名門ペブルビーチで挙げたとあって「本当に夢見ていたことですが、まさか実現するとはまったく予想していませんでした」と、夢見心地だった。

1番、3番でバーディを奪い、幸先のいいスタートを決めたコープス。「リーダーボードはあまり見ていませんでした。いい立ち上がりだったので、自分のゲームに集中しようと思って」と、他の選手の状況を意識せず、自分のプレーを突き進もうと決意した。

ただし、ずっとリーダーボードを見ないことは難しい。「14番、15番あたりでたまたまリーダーボードが目に入った」。落ち着いたプレーを続け、15番までで4つスコアを伸ばしていた彼女は、自分が首位にいることを確認。「何かを変えることはせずそのままのゲームプランで進めようと思い、キャディのジェイに『もう少しバーディを積み重ねて、優勝を持ち帰ろう』と伝えました」という。その後17番でボギーを叩くも、終わってみれば2位と3打差の快勝。難コースペブルビーチGLでの戦いを制した。

これまで優勝に手が届きそうな試合が何度もあった。「今年起きたことのすべてが、この瞬間の足がかりになったような気がします」と、今までの悔しさを今回の優勝に結びつけた。そして何よりも「両親が会場にいてくれたことが特別でした。他にもたくさんの人たちがここにいてくれて、本当にうれしい」と、これまで支えてくれた周囲の人々への感謝も忘れない。

今大会をもって、ツアー通算5勝のミシェル・ウィー・ウェスト(米国)が現役から退いた。「2014年(全米女子OP)のパインハーストでのウィーの優勝が印象的です。彼女から大きなインスピレーションを受けています」。同郷の先輩であるウィーからタスキを受け継いだ25歳。俊英コープスがここペブルビーチから歴史を紡いでいく。

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