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「ZOZOチャンピオンシップ」トーナメントディレクター・畠山恩氏 日本唯一無二のPGAツアー開催への思いとは?

「ZOZOチャンピオンシップ」トーナメントディレクター・畠山恩氏(画像提供:株式会社ZOZO)

10月19日に始まる日本唯一無二のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」。いよいよ開幕まで1か月が切った。トーナメントディレクター(大会事務局長)である畠山恩氏は「1年間は本当にあっという間でした…」と、感極まる表情で切り出した。

「準備期間がいっぱいあるなと思っていたけど、近づいてくると本当にあっという間だったなと。ZOZOチャンピオンシップは1年がかりで準備に取り組んでいる大会。大丈夫かな…いろんなことが滞りなく進むかな…みなさんによろこんでいただけるかな…という心配があります。ですが、個人的にはゴルフファンとしてのワクワクも。開催まで1カ月を切ってきて、たくさんの気持ちでいっぱいです」

同大会の開催準備は、昨年大会を終えて余韻に浸るひまもなく始まる。1年後の開催に向けてスタートを切ったと思えば、あっという間に約2週間後…。(10月3日より)“日本唯一無二のPGAツアー”という看板を背負うビッグトーナメントの運営は決して容易にはいかない。

2019年のタイガー・ウッズ優勝という盛大に幕をあけた「ZOZOチャンピオンシップ」は今年で5度目の開催となる。大会事務局長の畠山氏に大会の魅力や開催への思いを聞いた。

■過去4大会を振り返って
「ZOZOチャンピオンシップは、開催にあたって色々な壁がありました。日本で初めて行うことになった1年目(19年)は本当になにもかもが始めてだったのにも関わらず、台風による中止、無観客開催、順延とさまざまなことがありました。私にとってはお正月とクリスマス、あらゆる祝日が一瞬にして来てしまったような…(笑)。パニックな日々だったんですけど、そういう1年目を乗り越えタイガー・ウッズ選手が優勝。今のところ、本人にとって最後の勝利となっている試合なので、そんなしめくくりの試合になったという1年目でした」

「2年目。みんなで『どのような大会にしていこう』って楽しみにしていたときに、コロナの影響でアメリカで開催しないといけなくなってしまいました。3年目もコロナの影響が残っていて会場の動員数を制限することになったりもありながら、昨年の4年目にやっと制限が取れての開催。ただ、アンケートを取らせてもらうと『コロナが少し心配だったので来場を控えました』というお声もあったので、こう…毎年毎年いろんなことがZOZOチャンピオンシップはありましたね。私たちは“ファンのみなさんのために”という思いだけで乗り越えてこれたと思うので、みなさんに恩返しができるように今年も開催していこうと思います」

■今年度の「ZOZOチャンピオンシップ」の見どころ

「まだJGTOメンバーの出場選手は決まっていませんが、きっと若い日本人選手が多く出られると思うので、そんな日本人選手たちとPGAツアーの選手たちがどのような戦いを見せてくれるのか、とても楽しみです。ぜひ、会場に足を運んでいただいて、PGA選手がどんな球を打つのか見てほしい。会場でしか感じられない打音、弾道の高さなどはナマでしか感じられないと思うので」

■「ZOZOチャンピオンシップ」でしか味わえないこと

「(魅力が)いっぱいあるな…。やっぱり、ZOZOチャンピオンシップでしか味わえないPGAツアーの雰囲気があると思います。大会の規模感もそうです。日本で開催させていただいているPGAツアーはZOZOだけになるので、全体の空気感とかも少し日本ツアーとは違うと思うんです。今までゴルフはやるけど試合観戦に行ったことがないという方は数多くいらっしゃると思います。ツアー観戦に興味がなかったり、機会がなくて足が向かなかったり。そんな方たちに『ツアー観戦ってこんな感じなんだ…』って思っていただける大会だと思うので、ぜひ見に来ていただきたいです。空気感も含めて、全部を楽しんでいただきたいとおもっています

■出場が決まっている選手へ

「フェデックスカップ・フォールになったことで、選手とZOZOチャンピオンシップの関係値が選手によって変わっていると思うんですよね。その中、アジアで1試合だけ開催されるZOZOの大会にこれだけの選手が出場を決断してくれたことがものすごく嬉しいです。来てくれる選手たちは、やっぱり日本のことが大好き。日本のファン、日本食が大好きなひとたちが本当に多いです。選手たちはアスリートではあるので、フィールドに立ったときはもちろん真剣勝負ではあると思うんですけど、そのなかでもせっかくの日本を楽しんでいただいて、ZOZOでいい成績をとってもらいたいなって思います」

「上位の選手はフェディックスカップランキングというものは関係ないですが、ワールドランキングは上げられますし、ZOZOで勝てば“マスターズ”への出場権を得ることができます。それに来年開催されるオリンピック出場のためにもランキングを上げておくのは非常に大事なことだと思うんです。そういう意味合いでは、みんなフィールドに立ったら負けたくないっていう負けん気の思いがひとりひとりすごく強いから、真剣な戦いっぷりを観れるのはすごく楽しみです」

「去年のディフェンディングチャンピオンのキーガン・ブラッドリー選手も来てくれますし、2位だったリッキー・ファウラー選手も来てくれる。キーガン選手にとっては初のディフェンディングになるわけですけど、そういう選手が出てくれることもすごく嬉しいですよね。あとは、松山英樹選手が最後棄権をされてから初の試合(PGAツアー第2戦「BMW選手権」を棄権した以来)になると思うので、彼のシーズンがどういうスタートになるのかも、非常に注目していますし、冒頭でも申しあげた通り、日本の若い選手たちは勢いのある選手が多いですから、そういう選手もすごく注目しています」

■開催期間に来場されるギャラリーのみなさんへメッセージ

「毎年来てくださるお客様ももちろんたくさんいらっしゃるのですが、今年はじめてZOZOチャンピオンシップにご来場される方も多いと思うので、そういう方々が『ゴルフを見に行って楽しかった!』、『ゴルフやってみたいと思った!』、『ゴルフってかっこいいスポーツだな』、『プロゴルファーってこんなにかっこいんだ!』など、ZOZOチャンピオンシップにいらした方が何かひとつゴルフに関して持って帰っていただけるような大会になればいいなと思っています」

「緊張感や臨場感など、そういうのはテレビだと感じられない。それはどのスポーツでも同じかもしれないけど、目の前で観戦した時の醍醐味みたいな部分は大きいなと思っていて。
私自身もスポーツ観戦って大好きだし、ゴルフっていうスポーツをやるのもとても大好きなので、そういう意味でもみなさんにゴルフというものが少しでも身近なものになるキッカケになることが我々の願いです」

「ゴルフって“静”と“動”が混在しているスポーツじゃないですか。すごい静寂な中でボールをみんなが打って、音がでたりとか、みんなの声援が出たりだとか…その世界観を味わえるのって他のスポーツではないと思っていて。野球とかサッカーとかは声援などでたくさんの音がある中だけど、ゴルフはギャラリーが何千人も何万人もいるのに一瞬だけ静かになるときがある。そこから動いて行って感動が巻き起こるような瞬間。結構トリハダものだし、現場でしか味わえない醍醐味」

「1番ティとか両サイドに観客がフェアウェイのセカンド時点までたくさん居るんですよね。そこを日本のファンの方々って、必ず選手が通っていくときにセカンド時点までずっと選手に対して拍手してくれているんですよ。その光景が私からしたら“レッドカーペット”のような…グリーンカーペット? みたいになっていて、スタンディングオベーションを浴びながらセカンドの位置までいくんですよね。他のPGAツアーとか行っていますけど、あれほど選手に対して激励するというのはあまり見ないので、本当に日本のファンのみなさんはあたたかくて選手たちが日本でプレーするのを気持ちいいと思ってくれることのひとつだと思うんです。その空間は本当に圧巻なんですよね」

「数多く開催されている試合のひとつではありますけど、私たちにとって唯一無二のPGAツアー。日本のゴルフファンにとっても唯一無二のPGAツアーです。なのでみなさんの期待に応えられるように。残り少ない日々ですが、最後の最後までできることを私たち一生懸命頑張って準備させていただければと思っています。是非、会場にいらしていただいてゴルフの楽しさや魅力、芝生の上を歩くのってこんなに楽しいんだなっていうことでもいいので、感じていただければなと思います」

★過去4年の大会を振り返ろう
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