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優勝賞金5億円超をゲット 「人間を磨くプロセスは楽しい」の意味【舩越園子コラム】

どん底から這い上がった38歳。クリス・カークが今季の開幕戦を制した(撮影:GettyImages)

PGAツアーの2024年シーズン初戦は、大会名が従来の「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」から「ザ・セントリー」に変更され、ファンにとっても、誰にとっても、言いやすく、親しみやすくなったのではないだろうか。

米国内のTV中継は、最終日のラスト1時間がコマーシャルブレークのない「CMフリー体制」で放映された。

今季のPGAツアーでは賞金総額2000万ドルの「シグネチャー・イベント」8試合が開催される予定で、今大会はそのひとつだが、CMフリーの生中継は、360万ドル(約5億2000万円)という破格の優勝賞金を競い合う熱戦を、最大限、エキサイティングな形で視聴者に届けたいというタイトル・スポンサーのセントリーとNBC、そしてPGAツアーの想いの表れだった。

最終日を最終組で迎えたのは38歳のベテラン選手クリス・カークと、新進気鋭の21歳アクシャイ・バティア(ともに米国)だった。

しかし、若いバティアにとって5億円超の優勝賞金がもたらすプレッシャーは、あまりにも多大だった様子で、ダブルボギー発進となったバティアは14位タイに終わった。

そんなバティアを尻目に、カークは終始マイペースを崩さなかった。同組のバティアは自滅して後退したが、26歳のサヒス・ティーガラや30歳のジョーダン・スピース(ともに米国)らがチャージをかけ、一時はティーガラがカークを追い抜いて単独首位に立った。

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