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中途半端な40、50、60ヤードのアプローチをきっちり打ち分けて寄せワン連発!

3.インパクト前後の50センチはフェースを真っすぐ動かそう

50ヤード前後で方向性がズレてしまう一番の要因はフェースを急激に返そうとすること。フェースを返すとヒッカケが出てしまい、ヒッカケを怖がると開いて打ってしまう。この距離でピンに真っすぐ打つためにはインパクトゾーンの50㎝くらいはストレート軌道のままフェースをスクエアにキープすることが大切です。

60ヤードまではシャットフェースのスイングを意識すると、ロフトを立てたままストレート軌道で打ちやすくなります。

【1】左ワキに支点があるイメージでシャットに振ろう

4.「状況別」中途半端な距離の対処法を紹介!

【1】ラフからはカット軌道+10ヤード増の強さで打つ

ラフからでも「SWで振り幅を変える」という基本は同じですが、ラフは芝の抵抗があるから距離感が難しい。攻略法はカット軌道で打つこと。ストレート軌道やインサイドからの軌道だと芝の抵抗が大きくなり過ぎてしまいますが、カット軌道だと上からヘッドが入るので芝の影響を受けにくくなります。

ただし、それでも多少はラフの影響でヘッドスピードも初速も落ちてしまうので振り幅としては「+10ヤード」を想定して打ちましょう。

【2】高さの打ち分けはフォローの大きさを変えるとカンタン!

残り40ヤードでもピンが遠いなら低い球、バンカー越えなら高い球で攻めたいところ。高低の打ち分けはバックスイングとフォローの振り幅で調整するのが最も簡単。高い球を打ちたいときアイアンだとフォローを大きくしますが、58度のSWだとフォローを小さくして自然落下する感じでリリースしながらヘッドを落とすとロフトが寝るので球を上げやすい。SWで低い球を打ちたいときはフォローを大きくした方がヘッドスピードを加速させやすいので低い弾道でランが出るアプローチになります。

「ただSWの場合、低い球を打つのが一番距離感が難しいので、基本はノーマルか高い球で40ヤード前後は打ち分けよう」(河野)

【3】40ヤード・ノーマルの高さの打ち方

40ヤードの基本的な打ち方はバックスイングに対してフォローを1割くらい小さくする。キャリーが35ヤードに対してランは5ヤード前後。

【4】40ヤード・高い球の打ち方

高い球を打ちたいときはあえてバックスイングを大きくして、ヘッドの自然落下だけでボールを上げる感覚でOK。ランは3ヤード以内。

【5】40ヤード・低い球の打ち方

ロフト58度のSWで低い球を打ちたいときは、小さいバックスイングからフォローを大きくすることでヘッドが加速して強い打球のアプローチになる。

苦手意識を持つゴルファーの多い中途半端な距離ですが、打つためのポイントさえ押さえれば1ピン以内に寄せることは十分に可能。距離や状況に合わせて、振り幅を変えることで間違いなくチャンスが増えますので、ぜひコースで実践してみてください。

河野晃一郎
かわの・こういちろう/1981年生まれ。4年間、米国のミニツアーを転戦して、2007年に日本のプロテストに合格。2011年に「マイナビABC」でツアー初優勝を飾った

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