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2年連続で惜敗の阿部未悠 不調脱出へ確かな手応え「いい流れを作れた」

阿部未悠は2年連続の惜敗も…。ツアー初優勝に向けて手応えをつかんだ(撮影:上山敬太)

<富士通レディース 最終日◇15日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>

「悪天候は分かっていましたし、スコアを伸ばさないと、と思って昨日はラウンドしていました。トップがスタートしてちょっと期待していましたが、中止は残念です」。競技中止直後の会見でそう語ったのは、トータル11アンダー・2位タイで大会を終えることとなった阿部未悠だ。

昨年の「富士通レディース」では最終日最終組でスタートしたが、伸ばしあぐねて4位タイ。古江彩佳の連覇を目の前で見届けた。「正直調子があまり上がっていなくてどうなるか分かりませんでしたが、去年良かったから頑張りたいと思って」と今大会に臨んでいた。

「初日から日曜日の天気は頭に入っていたので」と、初日からアクセル全開で「66」をマークし首位タイスタート。2日目も「伸ばすしかない」と、バーディを量産。「67」をマークするも、「63」と大爆発した首位の櫻井心那に1打及ばなかった。

「『ああすれば良かった』というのを言い出したらきりがありません。ただ、強いて挙げるなら最終ホールの18番で獲りたかったな、という気持ちは強いです」。阿部はその18番、ティショットを左のラフに入れたが、ピン横6メートルの位置にナイスオン。これを決めれば首位に並ぶというパットだったが、惜しくもカップの左を通過した。

ただ、久しく優勝争いから遠ざかっていたなかで、「2日間でしたが、自分でいい流れを作れて、落ち着いたプレーができていた。来週、この先も継続したい」と収穫もあった。さらに、今大会で105ptを加算したことでメルセデス・ランキングは28位に浮上。3週後の日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」の出場権も確定させた。

「シーズンはまだ続くので頑張りたいと思います」。初優勝を渇望する阿部が、ここから巻き返しを図る。(文・杉本夏希)

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