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復活期す西郷真央 ジャンボの“熱視線”でメンタル強化?「あれを超える緊張はない」

ジャンボによるメンタル強化も奏功? 復調傾向の西郷真央がいざタイトル防衛戦へ。(撮影:上山敬太)

<ヤマハレディースオープン葛城 事前情報◇29日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6480ヤード・パー72>

昨年の今頃、快進撃を続けていたのが西郷真央。先週に続いて、今週もディフェンディングチャンピオンとしての試合を迎える。昨季終盤は不振に陥り、今年も国内初戦では予選落ちを喫したが、先週は初日に久々の60台をマークし、33位タイでフィニッシュするなど復調気配。本人の口からも週末の優勝争いを意識した言葉が出るなど、グッと明るい雰囲気になってきた。

西郷は現在のゴルフの状態について「試合以外では違和感なくスイングできているので、試合でどう反応するのか、探りながら。試合の中で感覚がつかめてくればいいなと思っています」。先週のフェアウェイキープは42ホール中20回と決して高くはなかったが、パーオン率は75.93%で出場選手中10位タイ。昨季終盤のように大きくスコアを崩す内容ではなくなっている。

プレー中に意識しているのは、まず気持ちよく振り切ること。そのうえで「感覚的なことで、実際にそう動いているわけではないんですけど、ここを動かしてからここを動かすというようなことは意識しています」。これ以上の詳しい内容は明かさなかったが、スイング中に体を動かす順番が、チェックポイントになっている。

オフは師匠・尾崎将司のジャンボ邸に通って練習。当初は好調時のスイングに戻すことを考えていたが、トレーニングなどで変化した体に合わせ「今の自分にできるスイングを作る」ことに意識が変化していった。技術面以上に大きかったのは精神面。「ジャンボさんがずっと後ろで見てくださって、その緊張感の中で練習していた。あれを超える緊張はないなと思って、開幕を迎えられました」。昨季はシーズン序盤の快進撃から終盤のどん底までを味わう、浮き沈みの激しいシーズン。心のダメージが心配されたが、試合に臨むメンタルもジャンボにしっかり鍛えられたようだ。

西郷にとっては国内で今季初の4日間大会。「3日間大会だと毎日必ず伸ばさなければいけないというところがあるんですけど、4日間大会だと1日伸ばせなくても、ほかの3日で伸ばせれば、優勝争いに絡めると思うので、プレーしやすいなと思います」と前向きに週末を見据える。昨季の5勝のうち、今大会を含めて3勝は4日間大会で挙げたもの。このまま、一気に完全復活を遂げても不思議はない。(文・田中宏治)

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