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「楽しみでもあるし不安でもある」 吉田優利は米ツアー出場権かけた予選会へ

吉田優利の2023年はまだ終わらない(撮影:福田文平)

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇26日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6497ヤード・パー72>

来週に米ツアー最終予選会(Qシリーズ)を控えるなか、吉田優利は「1年間、自分が日本で頑張ってきた証拠」として今季の日本ツアー最終戦に出場。最終日は3バーディ・2ボギーの「71」とひとつ伸ばし、トータル2アンダーの12位タイで終えた。

開幕前には「なるべく“こんな感じ”とつかんでいけたらベスト。そこに順位がついてくれば最高」と話していたが、不安もあったショットについては及第点を与える。「完璧とはほど遠い」とまだ修正するポイントもあると感じているが、「それを理解しつつ、スコアメークすることがプロゴルファーであるうえで、一番大事。そこはわりとできていた方だと思う」と、週末の2日間はアンダーでまとめることができた。

納得できたところは、「強いて言うならば、後半崩れかけたところで最小限で切り抜けられたところと、コーライグリーンに対して大分合わせられたこと」。サンデーバックナインはチャンスホールで獲れず、15番でボギーが先にきたが、17番で獲り返した。「ガタガタ崩れなかった」という面では、来週に向けて前向きになれるひとつのポイントでもある。

あすには日本を発ち、現地時間30日(木)からはQシリーズが始まる。2つのコースを回る、6ラウンドの長丁場。「体を休めることが一番大事。でも2回練ラン(練習ラウンド)をしないといけないので、どうなるか…」とまずは体調に気を付けながらも、しっかりと準備を進めていきたい。

「楽しみでもあるし、不安な気持ちもある。なにも分からずに行くなかでこそ、自分がどれだけのパフォーマンスを発揮できるかだと思う。スコアメークを一番に考えてやりたい」。学生時代から培ってきたものをどれだけ発揮できるか。期待と不安が半々で臨む大一番。収穫と課題を手に、笑顔で海を渡る。(文・笠井あかり)

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