• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 「私は闘犬じゃなくてゴールデンレトリバー」 超攻撃型マヤ・スタークの自己分析がおもしろい

「私は闘犬じゃなくてゴールデンレトリバー」 超攻撃型マヤ・スタークの自己分析がおもしろい

目下絶好調。スウェーデンのマヤ・スタークってどんな選手?(撮影:GettyImages)

<ホンダLPGAタイランド 2日目◇24日◇サイアムCC パタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

初日のラウンドでショット・イン・イーグルを2回決めるなど6アンダーの好発進を決めたマヤ・スターク(スウェーデン)が2日目もスコアを5つ伸ばし、首位と1打差のトータル11アンダー・2位で第2ラウンドを終えた。

昨年8月に北アイルランドで行われた「ISPSハンダ・ワールドインビテーショナル」で米国女子ツアー初優勝を飾ったマヤは、いまもっとも勢いのあるスウェーデン出身選手。2週前には欧州女子ツアーでも勝利を挙げており、目下絶好調だ。

「今日のほうがいいプレーができた。昨日はラッキーがあっただけ」とコメントは控えめだが、30度をはるかに超える暑さの中で連日の好ラウンドには納得の表情を見せる。

前半で2つ伸ばすと、後半は3バーディ。「14番でキャディに『バーディを獲ろう』と言ったら獲れて、また次のホールでも獲れて、17番では『ロングパットを決めよう』と言ったらまた決まった。口にして獲れたから、これからも言うことにする」と目標を明確に掲げ、残り2日間もバーディを奪っていく構えだ。

攻撃的なゴルフが持ち味のマヤだが、そんな自身のプレースタイルを再認識したのが初日のラウンドだった。笹生優花とエイミー・ヤン(韓国)とのラウンドで「Yukaのプレーは、とにかくドーンと飛ばして前を見ている。それが気づかせてくれた。だからピンだけに集中した」。連日のイーグル、バーディ量産は笹生のおかげでもあったようだ。

小気味いいプレーで、得意なのはアイアンショット。「グリーンが小さいわけではないけど、すぐにこぼれてしまう」と、傾斜の強いグリーンでは落としどころを間違えれば即トラブル。怖がらずに攻めるピンデッドの精神が好スコアにつながっている。

そんなプレースタイルを象徴するのがラウンド中の顔つき。眉間にしわを寄せて、とまではいかないが、「よく『怒っているの?』と聞かれるけど、そんなことはない」と説明。尊敬する北欧の大先輩、スーザン・ペターセン(ノルウェー)からは「『闘犬みたい』と言われた」と笑い話を真顔で話す。「(スーザンが)なんでそんなことを言うのか分からない。私は自分がゴールデンレトリバーだと思っているの」と答えるところが、実におもしろい。

首位を走るタイの新星、ナタクリッタ・ボンタベーラプは300ヤード砲が自慢のルーキー。ムービングデーとなる3日目は、「ほかの人のことはどうすることもできないから、ひたすらペダルをこぎ続けて、できるだけバーディを獲っていきたい」と、手綱を緩めずどう猛に攻めていく。

関連記事